友人姉さんにつれてってもらった Bad Orbという保養地。空気が澄んでてとってもよかった

こんにちは!!

7月の日本出発以来、すっかり旅ブロガー的な空気を醸し出してる私ですが、実は少し前に「ドイツ大学挑戦」の結果が出てまして、今日はこの辺の近況を赤裸々にご報告できればと思います!!

結論から言うと・・・(タイトルで分かる通り)

だめでした・・・!!!

・・・いや、実はわかってたんです。私の経歴がドイツの大学入学条件に合致してないことは・・・。

じゃあなんで応募?!って話ですが、その「入学条件」でいくつか腑に落ちない点があり、本当にダメなのか、確実な答えが欲しかったのです。

もちろん事前に色々なところへ問い合わせましたが、「とりあえず応募してみてくれ」と言われるばかり。英語記事/Quora含めて私に近いケースがないかもググりましたが、どうしても見つからない・・・。

そこで決意しました。

ダメだろうがなんだろうが、トライせずに諦めるのはよくない!!
とにかく応募してみよう!
ひょっとしてひょっとすると・・・自分・・・ワンチャン受かるんじゃね?!!

・・・応募自体なかなかのコストと手間がかかりましたが、ホントのホントにひっかからないのか確かめたかった・・・という往生際の悪い私。

というわけで、なにがどうダメだったのか具体的に説明してみます!がんばるぞ!

ドイツの大学に応募してみる5
– やっぱり入学資格なし?!さようならドイツ大学!

せっかく家引き払って日本でてきたんですけどーー!!

【ご注意】
以下の情報は日本で個人的に調べただけのものです!ドイツでも州や大学、年度によってルールが変わることもあるので100%正しいという保証はできません!ご理解ください!

1. ドイツ大学(学部)の入学資格

考えるゴブリン

ドイツの大学に行きたい!と思った私は、まず始めにドイツ留学情報サイトを調べてみました。すると、どのサイトをみてもだいたい以下のような記載があります。

  • 4年制(全日)の大学の1年以上を年間35単位以上取得して終了している
  • 高校を卒業し(3年間を通して国語、数学、理科(1科目)、外国語(1科目)を履修していること)+ 大学センター試験(大学入学共通テスト)を受験している
  • 短期大学を卒業している
  • 大学(全日)で4年以上勉強し学士号を取得している

参考: ドイツ留学サポートセンター
(必要書類・申請方法なども載ってる便利なサイト!)

そう、日本の高校出ただけでは、ドイツの大学には入れないんです!!!(イギリスとかも同じ)

そもそも教育制度が全っ然違いまして、あちらでは一般的に19歳まで高校(Secondary School=中等教育学校)に行き、Abiturという高校卒業資格試験に合格して初めて大学入学資格を得ることができるのです。

★習熟度によって同じ学年をやりなおす子供もいる(勉強ついていけないのに進級させるほうが良くないという考え)し、なかなかAbiturに受からず何度もトライする方もいるので、必ずしも19歳ばかりじゃない。

一方日本では、偏差値に関わらずどこでもいいから高校を卒業した時点で「大学受験資格」が与えられるので、ドイツとは1年 + Abitur試験分の教育ギャップが生まれます。

国や大学によっては、『このギャップに相当するなにか(試験とか単位とか)を検討してくれて、条件付き合格にしてくれるケースもあるらしいのですが・・・

なにしろ、相手はドイツ
『ルールは絶対!だってルールだから!』
というお国柄。

さすがルール工業地帯を有する西欧先進国・・・ってギャグかましてる場合じゃなく、まぁ間違いなく例外なんて認めてくれないでしょう・・・

ちなみに、 私(yumen)の背景・・・

  • 高卒認定(大検) 持ってる
  • 日本の通信大学へ入学し、働きながら3年間で40単位取得した
  • ちなみにGPAめちゃいい(MAX4.0 のうち、 全単位の平均3.5)
  • 外資企業のチームリーダー/アシスタントマネージャーとして数年勤務

あ・・・

これ、無理なやつ・・・

・・・いやでも!まだわからんし!
日本語の情報って古かったり間違ってたりするし!!ね!ほら!きっとそうよ!!

気を取り直して本家大学サイトの公式情報をチェック!

・・・すると、どの大学にも同じようなことが書かれています。

『海外組はとにかくuni-assistに書類出して審査受けろ!話はそれからだ!』

ゆ、uni-assist ・・・???

↓ へ続きます。

2. ドイツ大学入学条件 – uni-assistで再チェック – 1〜2月

海外からドイツ大学へ正規留学したい場合、ほとんどのケースで uni-assist に書類を提出する。

ドイツのほとんどの公立大学に代わって一括して入学審査を受ける機関、それが uni-Assist(ユニアシスト)。このサイトには、ドイツ大学に応募する為の情報が細かく記載されています。

というわけで、もういちどここで条件をチェックしてみました。

Uni-assistで、君の大学入学資格をチェック★】

■ チェック①
 12年の就学後、高校卒業資格を得たか/ 2〜3年の短大を卒業したか/ 4年制大学を出たか

短大出てたとしても、違う専攻に行く場合は大学準備コースにしか入れないようです・・・

私 : 高卒資格(High School Diploma)はある

  ↓↓↓↓

チェック②
センター試験(共通テスト)を受けたか / 大学などの高等教育機関で学んだか
また卒業していない場合、ドイツで認定された教育機関*かつ全日制か。

私 : 通信制大学で、1年分に相当する単位を取得

*認定機関かどうかは、anabinという別のサイトで調べられます。日本の大学はたいていOK。

  ↓↓↓↓

チェック③
1年で35単位 / 2年で70単位 / 3年で105単位以上のいずれかを取得したか

私 : フルタイムで働きつつ、3年かけて40単位を取得

(遅いよね・・・ていうかそっちを先に卒業しろよ・・・)

参考: uni-assist – Check: Your Admission

・・・うゎっ、全然ひっかかってないじゃん・・・!

・・・

いや、わかってたんです!!無理なんです!無理なんですけど・・・!!!

あきらめられなかったんですよ!!!

だって高卒認定って日本では「高校3年間行きました」と同一資格だし!だからこそ通信大学に入れたんだし!

日本は学費も生活費も高くて、全日制に入るタイミングなかったんですし!
すっかり大人になって時間もかかったけど、フルタイムでめちゃくちゃ働きながら好成績で40単位とりましたし!

え、むしろなにがダメなの?全日制35単位と何が違うの?単位は単位じゃん!

し、か、も・・・

Business Administration(経営)学部に応募するのに、これまでのプロジェクトリーダー的な実務経験もしっかりあるよ!総合的にみて、私が大学で学んじゃいけない理由なくない!?

ワンチャン・・・もしかしたら考慮してくれるんじゃないの??!

そんな淡い期待が捨てきれず、私は思い切って書類揃えて(地獄のIELTSもやりきって)、応募を完了させたのです!!!!

あとね・・・優秀な子ばかり応募する中、私のようなレアケースもあると知ってもらうことで、将来的に条件見直しや再検討をしてくれるかも・・・という淡い期待もありました。無謀だとはわかっていましたが・・・。

(余談の余談)
一般的にドイツ人の能力が高いと言われる根拠として、高い教育水準を保つ厳しい仕組みがガッチリ守られている背景があると思われます。(いわゆるFランは存在しないらしい) 彼らはほんと淡々とやることをこなし、ロジカルで冷酷なんだよな・・・フッ・・・嫌いじゃないぜ・・・。

3. 応募に必要な書類を揃える! – 3〜4月

ふてくされるゴブリン

さて、ダメ元チャレンジを決意した私は、大学のサイトを穴が空くほど凝視し、申込み開始日や必要書類をチェックしました。

【大学応募に必要な書類】

*全ての書類は英語またはドイツ語で書かれている必要があります。日本語しかない場合はドイツ認証翻訳業者に依頼するため、かなり時間と費用がかかるらしい・・・。

● ドイツ語の語学証明
私は英語学部かつドイツ語証明不要のところに絞ったので、提出していません。ただ、英語学部であっても最低限のドイツ語スコアを求める学校も多く、A2でもいいので持ってたほうがいいです。B1あるとだいぶ幅が広がります。

● 英語の語学力証明
TOEFL、IELTS、Cambridge英検など。
TOEICを許可する学校もゼロではないですがS&W(スピーキング&ライティング)のスコアが必要だし、汎用性を考えるとTOEFLかIELTSとっておくのがおすすめ。
学校により必要レベルは変わりますが、私はIELTS7.5をとりました。

(つらかったIELTSブログはこちら)

● 大学入学資格に相当すると証明できる書類

高校卒業証明 – 履修科目ごとに成績が示されているもの
私の場合は高卒認定試験の合格証明と成績表です。英語で発行してくれます。

② 大学の在籍証明書
通信大学に依頼して、英語で発行してもらいました。

成績付き単位取得証明書
こちらも同じように英語で発行。

CV
Curriculum Vitae の略。要は履歴書です。ネットでドイツの様式を探し、英語で作成。

⑤ Motivation Letter
Bachelorの場合はあまり求められません。Masterなら必須。私は不要でした。

● プラスアルファで提出したもの

 ・ 前職の在籍証明書
 ・ 上司からのRecommendation Letter

職歴の部分も加味してもらいたかった私はこの2つも強引に提出しました。大学院に入るならほぼ必須とされる書類ですが、ドイツさん的には「余計な書類入れるな」って思われた気もします・・・。でもないよりマシでしょう!と。

余談ですが・・・私は本当に人に恵まれてまして、前職のチームメンバーにめちゃくちゃ応援してもらっていたんです。直属の上司も相当に人間ができた方で、これ以上ない褒め言葉とともに英語の推薦文を書いてくださいました。ドイツ大学にはいけなかったけど、このレターは一生の宝物です。また別の学校に応募したり転職する時にも使いたいので、大切にします。

4. 大使館いく!コピー認証もらう!DHLで送る! – 5月

空も心もどんより

えーっと・・・あっさり落ちてしまった身ですし、決してこの記事を「ドイツ留学指南」にするつもりはないのですが、ここまできたら書類提出プロセスも記録しちゃうぞ。
色々大変だったけど、チャレンジしたぜ!という達成感は得られました。笑

書類提出 – uni-assistに郵送するまで

応募したい大学がすべてuni-assist経由となっている場合、書類はまとめて1回 uni-assistに送るだけで完了します。あとは必要な書類をuni-assistがピックアップして各大学に送ってくれる。さすが合理主義の国、ドイツ。

● コピー認証

大学およびuni-assistのサイトは、あらゆる書類の原本は絶対に送ってくるなと記載されています。というのも、なにかの証明書ってのはたいてい1部のみ発行、かつ再発行できないので、絶対に本人の手から離れてはけない、という考えかららしい。

(日本は複数発行してくれる場合が多いけど・・・。)

そこで原本のかわりに必要となるのが「コピー認証」。
「このコピーは、たしかに原本から複製された本物ですよ」という公的お墨付きをもらう手続きで、大使館/領事館のアポをとるか、郵送で対応してもらえます。大学への出願書があれば無料でやってもらえるので、uni-assitでとりあえず1校応募し、出願完了PDFを印刷していくとよいです。

※ドイツへ郵送してからuni-assistの審査が終わるまでかなり時間がかかるので、早ければ早いほうがいい。希望大学の受付開始が遅くギリギリになりそうなら、『どこでもいいので他より早く受付開始する大学にとりあえず応募 → コピー認証を先にゲット』という方法も良いと思います。特にコロナ禍の今、郵送だって時間どおりに着くかわかりませんし。

● ドイツuni-assistへ郵送

ゲットしたコピー認証は「郵送で」ドイツuni-assistへ送る必要があります。
あちらでの書類チェック&審査時間も考えると、1日でも早く確実に届くようにしたい。しかし・・・コロナ禍に加えてウクライナの戦争の影響で、EMSの受付が止まっていたり、航空郵便ですら2週間〜場合によっては1ヶ月かかるとの記載が・・・。
そこで私はDHLエクスプレスイージー というサービスを教えてもらい、なんと5日で届けることができました。1回6,300円もかかるけど、これに勝る確実な手段がなかったので仕方ない・・・。
ちなみに私、5月に一度書類を揃えて送ったあと、6月のIELTS結果がよかったので追加送付しました。合計2回、13,000円・・・。届かないことの方が怖いので仕方ない・・・。


補足: 大学による選考の有無

ドイツの大学(学部)には、基本的に入学試験のようななものはありません。そのかわり、書類上の成績によって選考される事はあります。

ミュンヘン工科大学とか、いわゆるランキング映えする有名大学は uni-assist + VPD というダブル審査があり、かなり優秀じゃないと受からないようです。

が!!

学部によっては NC-frei (No Numerus Clausus)という設定がされていて、大学入学資格さえあれば試験も選考もなしに即入学できちゃう!というところもあるのです!それだけAbiturが厳しいってことなんだろうけど・・・
ドイツ大学はどこもレベルが高くランキングとか知名度はあまり関係ないらしいので、入れるところがあれば入っちゃうのも良いと思います。(もちろん、研究分野や卒業後に進みたい道にもよるよ!)


というわけで、私はとにかく
uni-assistの審査を待つだけ!という状態になりました!!

5. 突然のサドゥンリー!!悲しみのサマーエンド (結果通知)- 7月

Büdingenという小さなかわいい町のイベント、 Büdinger Kulturnacht。私の語彙力ではとても言い表せないほど色々超越したお祭りで、まじで絶対に、なにがあってももう一度いきたい。まじで。(語彙力)

今回、4つの大学に応募したのですが、すべてuni-assist経由。
つまり、uni-assistが私の大学入学資格をみとめてくれない限り、大切な書類が大学まで転送されることはありません。
奇跡的に書類が転送されたとしても、大学側が”やっぱりNG”と言う場合もあるかも・・・と疑心暗鬼に陥ってしまった私は、「NC-frei」と知りつつも、念の為多めに応募してみたのでした。
なお、申込みにはお金がかかります(1校目€75、2校目以降は€30)。この日の為に貯金してきたんだぜ!と自分に言い聞かせて決済しましたよ。

イタリア旅行中に届いた結果・・・しかしダメ元で食い下がる!

各大学のサイトには、『審査結果は8月上旬、遅くとも3週目までに必ず送るよ。(だからいちいち催促メールしてこないでね!!)と書いてありました。
実はこれ、「uni-assistが大学入学資格をチェックして、大学に書類を転送してから」のタイムラインだったのですが、私はすっかり勘違いして、8月までなんの通知も来ないものだと思っていたのです・・・。

そして・・・

7月は欧州バケィショォォォン!
ジェラートゥゥウォォ!
イタリアだぜぇぇぇ!
ヒャッホーーーィィィィ!!!

なーんてエンジョイハッスル★していた私に、ついにその知らせがやってきてしまいました・・・。

※ 大学の合否に関わらずしばらく帰国しないつもりだったので、家財道具はぜーんぶ引き払ってきました!THE・無鉄砲!

uni-assist
『あなたのプロフィールを審査したけど、ドイツの大学入学資格があるとは認められません。ちなみに準備コースも行けません。』

・・・

ゴフッッッ(大打撃)
おおう・・・いやぁ、わかってはいたけどめちゃくちゃ悔しい・・・。そこで、事前に用意していた質問を投げかけてみました。

yumen
『高卒資格をとったうえで、働きながら単位を取得したため時間がかかってしまいましたが、なぜ”1年で35単位”というルールなのでしょうか?私の単位ではどうしても認められないのでしょうか?

↓↓↓

回答待つこと2週間・・・

↓↓↓

uni-assist
『そもそもアナタ高校3年間行ってないでしょ。この時点でダメです。そして”1年で35単位”の基準も変える事はできません!』

(・・・実際にはもうちょっとやわらかくて、ちゃんと再考したけどごめんなさいね・・・みたいなニュアンスでしたよ)

嗚呼・・・ついに・・・ついに・・・。

確定してしまいました。

不合格が!!!

てか、高校行ってない時点で無理だったじゃん!!
先にそれ言ってよ!!

(・・・いや最初からそう書いてあったよ・・・)

6. さて、これからどうしよう!

♪ああ横浜・・・君はまだ、僕を覚えてくれてるかな・・・♪『嗚呼、YOKOHAMA』song by yumen.Y
このマンションが本当に大好きだったので、帰国したらまた住みたい・・・。

さぁ!!
家なし、学なし、スキルなしの私がここからどうなってしまうのか・・・気にしてくださってる方も(少しは)いるかと思います!

・・・

安心してください。まだ話は続きます。

ドイツ大学以外にも、実はやりたいこと盛り沢山の私!これくらいじゃへこたれません!!・・・が、そろそろ記事が長すぎて誰もついてこれてない気がするので、今日はここまで!!!

次回をお楽しみにー!!!

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