滞在日:2023年8月30日〜9月30日

家無しボスニア・ヘルツェゴビナ 3
サラエボでワーケーションスタート!

The Sacred Heart Cathedral サラエボの中心地にあるカトリック大聖堂。

いやあああもうこれ描いてるの翌年3月末ですけど…!ずっとバタバタしてて心の余裕がなかったのです。
もういいんですよ、書けばいいんですよ!思い出は色あせないんだよ!きっとそうだよ!そういうことにするんだよ!!!

さて今回は、サラエボまでの移動と、どんなふうに1カ月過ごしていたかの部分に絞って、さくーっとまとめてみました。

前回の記事はこちら

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バーニャルーカからサラエボへ

2023年8月30日の朝。バーニャルーカのバスターミナルについた私は、時間があったので近隣を散策。ユーゴスラビア時代のものと思われる古い社会主義的な駅を見つける。

バルカン半島の鉄道は基本的に不便で、古くて、汚い。でも普通に気を付けてれば危ないことはないかな。地域に寄るんだろうけど。電車が1時間に1本か、それより少ないのもザラ。しかもめっちゃ遅い。日本の感覚で使うのはほぼ不可能。

駅前の、かつては多少栄えてたのかな?と思われる広場。カフェやちょっとした商店があるけど、開いてるのはごく一部。

アジア人はぜーーんぜん見かけないバーニャルーカでしたが、珍しく人種差別的なことは経験なく滞在終了。人がみんな優しくて街全体がきれいで、過ごしやすい場所でした。

セルビアと95%同じ言語だし、バルカンの空気にすっかりなじんでる私、こなれた調子でバスに乗り込む。

サラエボまでは5時間半くらい。
自家用車でまっすぐ行けば3時間半くらいなんだけど、途中の町に何度も止まるので凄く時間がかかる…涙。

チケットは44.9KM(ボスニアマルク)= 22ユーロ。

ボスニア国内はびっくするほど山深くて 、岩ごつごつの山の合間をすり抜けて車が走っていく。

狭い道をビュンビュン飛ばしまくってドキドキ…壮大な自然たっぷりの景色は圧巻でした。
写真で全然伝えられないけど、ひたすらクッパの山ときれいな川!みたいな感じ。

途中停車したバスターナル。運転手が 『15分休憩ね!!』って叫んでから20分経過してるけど、誰も集まってない…。

いい天気で気持ちよかったなー。移動の時間も結構好きなので楽しかった。

無事サラエボ到着!!初めての街なので警戒感マックスで荷物をガードしながら歩き始める。めっちゃ暑い。

駅の近くにシンボリックな高いビル…。なんだっけ?調べたけど忘れちゃった。
ここから宿まで、重い荷物を持って40分歩いて死にそうになった…。

宿 ‐ Airbnbで1カ月の部屋レンタル!

遡ること8月頭…
家の水漏れが直らない間、しばらくノビサドの家を出ることになった私。 (詳しくはこちらの記事で)
せっかくなので行った事のない地域に行こうと、以下の条件で滞在先を探しはじめました。

条件
・ 何かあったらすぐバスでセルビアに帰れるエリア
・1カ月光熱費込みで500ドル(8万円)以内
・清潔
(できる範囲は自分で掃除するけど)
・キッチンつき
・個室 & インターネットが安定してる
(英語レッスンするので)
・できれば都市(小さい町に1カ月一人で過ごすのはきつい)

が…9月は、8月ほどではないけどまだまだ旅行シーズン。まるまる1カ月あいている部屋が残っておらず、あっても凄く高い…。東欧なので安いアパートメントなら1泊30ドルくらいで見つかるけど、そこに30泊すると900ドル(14万)なんですよ…。お金がないわけじゃないけど、現地家賃の3倍も払うのはさすがにバカバカしい…。

というわけでいつものごとく1カ月割引が適用されやすいAirbnbを検索。

…結果、サラエボ中心地の部屋貸し(バストイレキッチンは共同)をかなり安く借りることができました。
オーナーさんが住んでるので何かあっても助けてもらえるし安心!!

Airbnb Room in Sarajevo ‐ 坂の上にあって上り下りが大変だけど、下手なホステルよりずっと清潔で快適。

クーラーはないけど、部屋の中は涼しくてよいお部屋だった。

10畳?くらいのところで、デスクは事前にリクエストして設置してもらいました。
宿はボスニア人のお母さん(50代くらい?)が一人で住んでいて、3部屋を旅行者や学生に貸している民泊。残念ながら他の部屋の人と交流する機会はなかったけど、キッチンはほぼ一人で使えたし、急な坂さえ我慢すれば中心地まで10分くらいなのでめっちゃ便利でした。いい運動になった…

ひたすらワーケーション&カフェめぐり

サラエボは観光客でごった返していて、久々にこんな人ごみに来たかも…という感覚になりました。
基本的には街歩きが好きなので、毎日仕事が終わると散策に出て、カフェに入ったり自炊したりして過ごす日々。

近くにあるマーケットで野菜や果物を買った。夏なので桃とかスイカとか食べまくったなぁ。

オールドタウンのトルコ街はなんというか、「京都じゃん!」って感じで、不思議なノスタルジーを感じました。
お土産屋さんがひしめきあっていて、川が流れてて、カフェがいっぱいあって、観光客がぎっしり…。



京都じゃん!

※観光レポは次の記事にまとめようと思ってるので、今回はサラっと。

野菜スープと米。胃が小さいのでヘルシー食が一番。
オムレツ、魚の缶詰 + 宿のお母さんがくれたお土産

お見苦しくて申し訳ない…
自炊は米炊いたり、スープとかパスタとか作ってました。
調味料が全然なかったので自分で買わなきゃいけなくて、でも1カ月だとあんまり使い切れないので色々買うこともできず、ほぼ毎日同じ味付け…。

そうそう、ある日電子レンジでパスタを茹でてたら、大家さんのお母さんが珍しそうに調理の一部始終を見学していきました。
お母さんは英語がほぼ通じないので、「Samo gledam =英語で Only Watching」…私でもギリギリわかる言葉で意思疎通。
かわいかった。日本だとレンジパスタってメジャーだよね?

※その他のやりとりは、別の場所に住んでいる娘さん夫妻と英語でメッセージしてました。

信じられない程おいしくなかった、謎のお菓子(500円)
普通のピザ。普通。とっても普通。
Fabrika Coffee Sarajevo – 町に何店舗かあるよ。

バルカンエリアでメジャーなトルコ風コーヒー(コーヒーの粉を茹でるタイプ)があんまり好きじゃないので、エスプレッソ系を探していたら見つけた場所。ここのコーヒーはすっごくおいしかった。夜は凄く混んでるので、午前中に行ってみて。

朝食にかるく何かつまみたい…と思ったらガッツリしたサンドイッチが出てきてしまった。おいしかったし、サービスも良かった。
半分は持ち帰ってランチに。

Cafe Von Hamburg ハプスブルク領だったし?

気になるカフェを見つけたので入ってみた。

内装が昔懐かしいレトロ喫茶風でとってもいい感じ。
コーヒーはびっくりするほど普通の、バルカンによくあるうすーいカフェオレ。私はもう慣れっこだけど、おいしいコーヒーならFABRIKAに行こう。ちなみに店内はゴリゴリのサラエボソングが流れていて、ウィーン感ゼロ。面白かった。

Viennese Cafe in Hotel Europe

オールドタウンの一等地にあるHOTEL Europeに併設されているウィーン風カフェ、めっちゃ雰囲気よかった。
私が行った時のサービスは微妙だったけど、まぁ、そこはバルカンだからさ…笑

ウィーンカフェなのに、サラエボコーヒー(トルコ式)を頼んでしまった。おいしかった。
値段は忘れたけど、日本円で700円くらいだったかな??ホテルラウンジだと思えばこんなもんかと。

サラエボは超せまーい盆地。家がひしめき合って、道が超狭い。1/10スケールの京都みたい。

ってな感じで、1カ月間ほとんど 仕事→散歩→カフェ→部屋でダラダラ + 道場で護身術 (詳しくはこちらの記事で) …のループでした。
サラエボは凄くきれいでいい町だけど、3日もあれば大体回れちゃうし、バックパック1つで来たので買い物で荷物を増やすこともできず、外食も量と味の濃さに疲れて楽しめず…物価も思ったほど安くなく(円安のせいで本当に高い…)1週間後にはかなり飽きてしまいました…。


というか2023年は旅行しすぎて、さすがに移動疲れが出始めていたんですよね…(インド→東京→セルビア→ブルガリア→ボスニア…)
ワーケーションなんて贅沢な生活も、もはやそこまで楽しめなくなってて…ああ、贅沢な悩み…。

あとは、何度も言うけど円安とインフレが本当にひどくて、昔みたいに「東欧だ!安い!」っていう楽しみ方はできなくなってます。食品とか外食は東京と同じくらいじゃないかなぁ…。お金はないわけじゃないんだけど、そんなに毎日使ってたら破産しちゃうし…。ああ、貧乏性…。

まぁ、移動して新しい景色を見られるだけで超ハッピーになれちゃうので全然よかったんですけど!!
けど…!!!!

さすがに一カ月も一人で過ごすところじゃなかったぜ…

いい勉強になりました。

素敵な友人ができた!

ロープウェイで高原ハイキングへ!

さて…
夢だったヨーロッパ移住をかなえて、行きたいところに行って、ワーケーションして、自由を謳歌して…こんな贅沢な人生、本当にいいんですか?!…と思いながら感謝して暮らしていた私なのですが…。


実はこの頃、遠距離だった彼と別れる・別れないの話が出てたり、いろんな意味で人生の迷子になり、見事なミッドライフ・クライシス状態でした。(彼とは年始にお別れ…そのうちNoteに書きます…)

滞在中はDojoにも通ったし、外国人Meetupに参加したり、Facebookを通じて声をかけてくれた現地の子とお茶したりしてそれなりに楽しく過ごしていたのですが、精神的にあんまり元気じゃない時に「信頼できる友達」が近くにいないのは結構きつかった…。

そんな中、旅の終盤にとっても素敵な友人ができたんです!

彼女はDOJOで一緒に護身術(Self-Defence)を習っていたお姉さんで、「もうすぐノビサドに帰るんですよー」って言ったら、「じゃあ一緒に軽いハイキング行こう!」って誘ってくれたのでした。

「あのおじさんたち、凄い下品な話してるわ…」って聞き耳たてながら教えてくれた笑

当日、一緒にロープ―ウェイに乗ってハイキングコースへ!!
私はスニーカーしかなかったのでライトなコースを選んでくれて、道中沢山色んな話をしたんです。
人生、仕事、恋愛、文化、戦争、歴史、政治、海外移住…澄んだ空気の山の中で、鳥の声を聞きながら1対1でじっくり意見を交わして、私のクライシス相談にも乗ってくれて、凄く楽しくて救われる時間でした。

彼女はアメリカと中東にながーく住んでいたそうで、一人で海外に住むことの楽しさも大変さも理解してくれる、超頼れるお姉さん。今もよくメッセージしてて、近々遊びに行く予定です。まさかこんな出会いがあるなんてね!!

高原の奥にある個人経営のカフェ。また行きたい。

というわけで、サラエボ最終日の直前に最高に楽しい日を過ごせた私。
もともと運動は好きじゃないけど、ハイキングなら楽しめるかも…!ノビサドの近くには有名な高原があるので、近々また行きたい。

そんなこんなで、今日は私のサラエボ滞在をさくっとまとめてみました。
次回の記事では、サラエボの町中や観光写真をあげていきますー!!早めに更新するぜ!がんばるぜ!!


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