滞在日: 2022年8月27日夜 〜 9月2日 早朝

泊まってた宿のテラス。

(もう1ヶ月半も前ですが・・・)
8月末に初☆ボスニア・ヘルツェゴビナトゥズラという町に行ってきましたのでご報告!

合計6泊もしたのですが、始めたばかりのオンライン英会話講師業もちょこちょこやりながら、のーんびりワーケーション的な時間を過ごしておりました。もともとあまり観光できる場所のない小さな町なので、ぎゅっとまとめてご紹介できればと思います!

ボスニア北部トゥズラでワーケーションにトライ 前編
セルビアからバス移動&散策!

7月頭に日本を出て、冬服の入ったスーツケースをドイツの友人宅に預けていた私。
ヨーロッパの9月はすっかり秋。地域によりますが、朝晩は15度を切る事もあります。秋以降もしばらくセルビアに居ることが決まった私は、本格的に寒くなる前に荷物を回収することにしました。

・・・
待って!!

その前に!!!

ベルリンに行きたい!!!

2016年のワーホリ以来ずっと行きたかったベルリン!友達も何人かいることだし、ドイツ再訪の旅程に組み込むことにしました。

というわけで安い飛行機を漁っていたら・・・

ボスニアのトゥズラ(Tuzla)から、
安い飛行機が出ていると判明!

・・・

・・・それ、どこ?!

(Google Map) 直線距離は近いんだけど・・・

ここ!!
ノビサドから国境を超えて西の方!

直行バスはなく、1回乗り換えが必要。そして途中パスポートコントロールがあり、さらに地元住人の足として何十箇所も停車したため、なんと合計6時間かかりました・・・。

私が知る限り高速道路は全く通らず(そもそも整備されてるのかも不明)、ほぼ下道。特にボスニアは地形が山だらけでデッコボコ、グネグネした山道の合間に小さな町が点在しているところでした。

みなさん・・・日本のインフラって、すごいんですよ。まじで。

バルカン半島国の多くは自国のインフラ整備もまだまだ追いついておらず、なんなら数十年単位で進んでないところも多い。EUじゃないからか国をまたいだ鉄道や高速も少なく、距離的に近いわりには移動しづらいのです・・・。

・・・さて。

どこから書こうか悩みましたが、やっぱり移動も旅の醍醐味!ということで今の居住地ノビサドからスタートします!↑はノビサド駅。この左側にバスターミナルがあります。

レトロ感満載のバスターミナル。
他の国もそうなのかわかりませんが、セルビアではバスターミナルを利用するときに入場券を買わないと発着場に入れません。価格は場所によって異なり、ノビサドの場合 130ディナール (約160円)が乗車時のみ必要。

お金払うのはまぁいいとして、わざわざ列に並び、バスチケット(紙に印刷)を見せ、現金で支払いし、入場した瞬間ゴミになる紙の入場券を買うのが面倒。Suica導入してくれ・・・。

小さなテレビの案内板はありますが、いつどこからなんのバスが出るのかさっぱりわからない。ただ、だいたい英語が通じます。経験上、セルビアはイタリアやフランスより断然英語通じるし、もしわからなくてもなんとか助けてくれる人が多い!乗り遅れたら大変なので、わからなかったらガンガン聞きまくろう!

待合室のほか、カフェも併設されてます。トイレ使用は50ディナール(約70円)。高いので事前にノビサド駅の無料トイレ(なぜか便座なし)を使っておきます。

奥に発着場ゲートがあり、さきほど買った入場券のバーコードを読み取って入ります。・・・マジで謎システム。まぁ、お陰で不審者が無断で入ってくることはないので、セキュリティは良い。

バス会社が設置している時刻表広告。まだまだ色々アナログなので、オンラインでチケットを買えないバス会社もあって困ります・・・遅延も多いのでゆったりした行程にしておきましょうね。

【注意】
セルビアで長距離バスのチケットを購入するなら、POLAZAK というサイトが便利です。
ただし色々アナログな国なので、『チケットは必ずプリントアウトしてこい』と指定されている場合が多いです!SDカードなどの記録媒体に入れて、あちこち点在するコピーサービス店で印刷してもらってください。早いところで朝7時半から開いてます!白黒コピーは1枚10〜20ディナール(約12〜24円)。

さて、バス乗り場!風をしのげる場所がないので冬は寒そう・・・。

発着アナウンスがセルビア語オンリーのため、ハラハラしながら待ちます。乗車時は 「バス会社名」と、「バスの最終目的地」を何度も確認してくださいね。そして・・・遠いところから出発してくるバスは遅延することが多いです。

バスのラッピングにはバス会社名が書いてあるし、運転席の前のプレートには最終目的地が記載されているので、

15時、無事乗車!
まず、ノビサドから南西に60キロ先のスレムスカ・ミトロヴィツァ(Sremska Mitrovica)に向かいます。なお、スーツケースなど預け荷物がある場合は別途40〜60ディナール(約43〜70円)を運転手に現金払いします。

途中にあるフルシュカゴーラという山を超えると、ひろーーい平原エリアに入ります。そして・・・途中に何度も客が乗降するのでかなり時間かかる・・・。徐々にスケジュールが遅延していくのを感じます・・・。

・・・遅れが積み重なるにつれ、次の乗継バスに間に合うか不安になってきました。

予定では乗り換え25分ほどあったはずが・・・なかなかアウト気味に遅れています・・・。スレムスカ・ミトロヴィツァからトゥズラに行くバスはかなり運行本数が少なくて、私が調べた限りでは、次はなんと一週間後!!最悪タクシーでトゥズラにいくしかないかも・・・やばい・・・。

17時!

間に合いました!!!

乗り継ぎ2分!!膀胱がやばいことになっていたので、英語が全く通じない運転手に『トアレット(toalet)!オーケー?!』と叫んで30秒だけトイレにかけこみ飛び込むように乗車!!!この夏の旅で一番ハラハラしたわ!!!

ここからまた3時間半かかるので、ここでトイレ行ってなかったらマジアウトだった・・・涙。

初めての陸路パスポートコントロールを終えて、ボスニアの山あいの道をぐねぐね走り、小さな町の各所に停車していきます。コントロールの場所は写真が撮れませんでしたが、一度全員バスを降りてパスポートチェックをしたので30分くらいかかりました。

Facebookで誰かが「ハンガリー国境越えるのに6時間かかった」って言ってたけど、EU入るのはやっぱり厳しいのかな。今度挑戦してみたい。

20:30

ようやくトゥズラバスターミナルに着きました!!暗い!おなかすいた!

バス、さよならー!

夜だからか、ターミナル内には全く人影なし。新宿バスタを見せたらみんなびっくりするだろうな。

セルビアと同じく治安は良いと知っていたので、暗いけど宿まで1.2kmほど歩きます。小さい町なので全体的に人は少ないけど、普通に若い女の子たちが歩いてる。
(とはいえ明らかに旅行者なので、周囲に変な人が居ないか常に警戒!)

セルビアで発行されたプリペイドSIMを使っていたので、ボスニアではもう電波が入りません・・・。事前に地図をスクショしていたのと、Google MapのGPSを使って進みます。この後Wifiをつないで、無事ローミングギガ購入できました。

めちゃめちゃお腹がすいてたので、スーパーでポテトとチキンの惣菜を購入。

ボスニアの通貨は「 ボスニア・ヘルツェゴビナ 兌換マルク」という全然読めない名前で、アルファベットの通貨単位は「KM」 ・・・このKが一体どっからきてるのか謎・・・。

※兌換 = “だかん” と読むそうです・・・知らん・・・。

Rooms & Apartment GH Pasha

今回はこのホステル?に6泊します!部屋は個室で、リビング、キッチン、バストイレ洗面は共用。大きな一軒家を使った建物で、1階にホスト一家が住んでいます。
しかし・・・事前に21時頃着くと伝えていたにも関わらず、ホステルには誰もいない・・・。夜だしかなり不安になりながら電話しても誰も出ない・・・。

しかたなくViberというメッセージ&通話アプリで連絡したところ、少しして『あ、着いた?どうぞ勝手に入って〜』との返信。なんとか上階に上がるといくつか空室があり、どれを使っていいのかこちらから聞いて初めて『◯号室よ〜』と教えてくれるゆるさ・・・。

Oh・・・

FU SHIN SETSU!

あの・・・居ないのはいいんだけど、せめて事前にもうすこしガイドして・・・涙。 まぁ、こんなもんですよね、海外ホステルなんて・・・。翌朝、実際に会ったらめちゃめちゃフレンドリーでいい人達だったので、なんというか、文化の違いなのでしょう。

大きなベッドとクローゼット、テラスがあります!日当たりがよくて窓からキラキラした緑が見えて快適!!お値段は6泊 €76 (約10,600円)。安い!!これは文句言えん!

テラス!
8月なのに朝晩は15度くらいになるのですが、そのシャキッとした空気がとっても気持ちよく、毛布とコーヒーを持ち込んでカウチでのんびりしてました。高原の避暑地に来たような気分。

1階フロント的なやつ。ただここに人がいる様子は全くなく、困ったらホストに直接メッセージするか、外にいる誰かを捕まえてホストを探す方式。

そうそう、この宿は 土足禁止なんです!!もともと素敵な宿だけど、靴を脱いで過ごせるだけで快適さが3割増し!ポイント高い!

ホステル全貌!日本でこんな大きなお家に住んでる人なかなかいないんじゃないかってくらい大きい。
2階は共用リビングとキッチン、3階が客室、隠れてるけど4階はキッチン・バス・トイレがついた専有アパートメントルームがあります。

こんな感じで門があります。
同じ敷地にホストの両親や親類が住んでいて、犬も数匹ウロウロし。小さな子どもを含め、家族のだれかしらが常にお庭でワイワイしてて、のどかでいいなぁと思ったり。

街に出てみます。メインとなる市街地までは2キロほど、ちょうどよい散歩です。バスもあるけどよくわからんので歩く。

いちど振り返って、宿の方面を撮ってました。この先を左折するとすぐ宿。

ネッコ!

めちゃネッコ!
この周辺、野良犬と野良猫だらけでした。

近くに大きなスーパーが3箇所くらいあり、コンビニ的な24時間の店もあります。カフェやドラッグストアもすぐだし、とても便利。

スーパー来た。ブドウとかトマトとかアイスとか買った気がする。

飼い犬なのかそうでないのかわからん

暑すぎて街歩き断念!

朝晩は涼しいのに、日中が超暑い!!!お部屋でのんびりしようと、焼きリンゴを作りました。

共用リビングルーム。ほとんど人がいなくてだいたい貸し切り。なんて贅沢なんだ・・・。

共用キッチン。Booking.comの画像では洗濯機があったのにどこにもなくて、仕方なく手洗いをがんばりました。海外あるあるですが、写真に写ってる設備は信じちゃいけません!たいていオープン時の一番キレイな状態の画像で、月日が経つうちに壊れて撤去されてることがザラです。

今回の私も、新たに開始したオンライン英会話講師のバイトを部屋でやろうと思っていたのにデスクがなく、ホストさんにお願いしてお借りしました。予約時に部屋の写真に載ってたから油断してしまった・・・。事前に連絡するべきでした。

気を取り直して再度出発。

言語も同じというだけあって、町並みもセルビアと大きくは違いません。ただボスニアはイスラム教の人たちが沢山住んでいるので、ヒジャブをつけた女性が多かったり、レストランに豚肉料理が少なかったりします。

1個いいなと思ったのが、セルビアと違ってキリル文字(Босна/Сербиаみたいな)がほとんど使われていない点。ラテンアルファベット(Bosna/Serbia) 表記なので看板などが読みやすい。セルビアはセルビアキリル文字読めないとかなり不便。

住宅街の広場に何かモニュメントが。

“Memorial to the martyrs of the fighters who died defending – the War of Liberation 1992-1995”

3年半で20万人もの死者をだしたボスニア独立戦争時の戦士慰霊碑。ボスニアはセルビア人、イスラム系ボシュニャク人そしてクロアチア人と3つの民族が住んでおり、今でも政治や社会で分断が生じているそうです。大変だ・・・。

from Wikipedia

おもしろいビルあった

ASIA?とおもったらASJA。 たぶんアジア系ではない。町中で全然アジア人を見ないこともあり、自分が一人で歩いてるとみんな『ん???』って顔して注目してくる。

ボスニアは英語で”Bosnia” and Herzegovina ですが、現地語では BOSNA ← i なし です。

適当にフラフラ歩いてます。めちゃ暑い。

日本のように細かく分別したり、粗大ごみ券を買ったりする仕組みはなくて、とにかくゴミが出たらゴミ置き場に放置すればよし。豪快。

エアコンついてる部屋多い。暑いもんね。

なんだなんだ・・・?と思ったら 横にあるイスラム系トゥシャニモスクの墓地でした。うまく写せなかったけどはるか丘の上まで白いポールが続いていて、なかなか不思議な光景。

落書きが多種多様。ただカワイイ落書きが全然ない。

ドラッグストア 『 CM 』。ヨーロッパ全土に広がるドイツ系ドラッグストア『 DM 』 とは無関係。

そこら中にある PEKARA はパン屋です。安くておいしいパンが買える。セルビアと同じ言語なので全く同じ感覚で歩けるのが嬉しい。セルビア語もっと勉強したい。

廃墟のような建物。SODASO ってなんだろう・・・。

川沿いに来ました。地図をほぼ見ず、勘だけで歩いている。そして暑い。

入れない施設

レトロな橋。

普通に渡れます。なんでだろう、ちょっとはしゃいじゃうね。

街の中心地に湖があるようなのだけど、この先かな?

うーん、暑い。ただいま16時。

東ボスニアミュージアムってのがあるようなので、最終日までに行きたいな。Centerはまだ先らしい。

かっこいい門。

汗だくヘロヘロですが、ちょっと賑わってそうなエリアに来ました。しかし8月28日は日曜日なので、お店が全部閉まってる。

市場!閉まってる!

人少ない。暑い。

日曜だから閉まってるんだか、単純に空き家なのかがわからない

平日に来ないと楽しめないなこりゃ

来ました!メイン広場!!!

噴水!カフェ!カラフルなおうち!

あんまり人居ない!!ま、暑いしねぇ。

ホテル。毎回『こういうところに泊まってみたいなぁ』と思うのに、気づくと激安宿を選んでいる私。

カフェでお茶したい気もするけど、さっき宿でコーヒーと焼きリンゴ+アイス食べちゃったんだよな。

お土産屋さんや雑貨屋さんが並んでますが、ほぼ閉まってました・・・。今日は退散するか。

・・・といいつつ、一応ぐるりと散策。

壁のボロボロ具合が味になるっていいね


そんなわけでトゥズラ 前編、ここまでとします!

あまり目玉のない小さな街ですが、こういうローカルなところで地元人にまざってのんびり散歩するのって一番の贅沢だとおもうのです。今はオンラインで仕事できちゃう状況なので、また暖かくなったら節約ワーケーションしたいなぁ。

次回、改めて市街地の様子をレポートします!!
読んでくださりありがとうございました!

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