滞在日 2022年10月13日
【ご注意】
人種差別の部分は 後半にちょろっと 書いてますが、その他はフツーの旅ブログです!
こんにちは!
クリスマスなのにガッツリ風邪ひいてる私です。
なんと師走も終わろうとしてますが、10月にズレニャニン(Zrenjanin)という町にいったときの話をまとめてみます。
せっかくセルビアにいるので本当はバスでハンガリー、ルーマニア、ウィーン旅行したいのですが・・・語学学校が週2であるため長期旅行は難しい・・・。というわけでノヴィサドから行ける近場旅行を楽しんでおります。
アテなし日本脱出から東欧移住したアラフォーが1年を振り返る
後編 2023年1月~6月
もうすっかり慣れっこのノビサドバスターミナル。ズレニャニンは40分くらいでつくみたい。
バス。ズレニャニンは観光地でもなんでもないし、地元の人しか乗ってない。
ズレニャニンバスターミナル。
やっぱり遅れて1時間後に到着。
柵があるので入場料かかるはずなんだけど、どこを探しても値段が書いてない。
タクシーの運転手に声かけられたけどいらないよーとスルー。
ちなみにセルビアのタクシーは全然しつこくないし、空港でなければボッタクられる可能性も低いです。空港も最近かなり取締を厳しくしているので安心。
お店やカフェもない簡素な作り。
トイレらしき建物は奥にあったんだけどちょっと不安で通過。しかしトイレいきたい・・・。
みんなの味方、激安ドイツ系スーパーLIDL(リドル)!いつも大盛況です。
気づいたらLIDLに吸い込まれて、気づいたらチョコを手にしていました。記憶はない。そしてこのチョコ安くて(100円くらい?)激ウマでした。
街に向かって歩いていきます。道がきたねえ。
墓地。レンガの古さがステキ。
バスで前を通ったとき、やたら人が出入りしているお店があったので気になって行ってみたらセルビアパイ(Burek=ブレク)のお店でした。私がこうして外にいる間も、次々とローカルの人が吸い込まれていく。これは絶対人気店。
Pite ispod sača Mala tradicija
まだほとんどセルビア語が話せない私。なんとか指差しカタコトでパイをゲットできました。イートインは4席しかなく満席だったので持ち帰りで。アップルパイやベリーパイがめちゃめちゃおいしそうだったけど、ひとまず一番シンプルな鶏肉&チーズブレクを1カット。
1キロ○円、と表示されていて、カットしたパイの重さで値段が決まります。
しかし1カットがナチュラルにでかい。300gで230din(約280円)くらいだったかな。
店員さん、英語話さないけどすごく優しかった。食べるの楽しみー!
まわりにもお店がいくつかあるけど、そっちは全く人がいない。
街の中心地でもなくただの国道沿いなので、モノホンの人気店だわこれ。
えっ
よくみると道の反対側でもたおれてる!フュージョン?!
建ててるのか壊してるのかわからない建設現場。これは『建てている』やつです。最近見分けがつくようになってきた。
Google Mapをたよりに中心地に向かいます。バスターミナルから1.5キロくらい?かな。
ローカル感すごい。
メイン歩行者エリアに近づいてきた!
川!
・・・きたねえ・・・。
あとで聞いたところによると、この川は中国系企業によるタイヤ工場の排水汚染がひどくて有名だったらしい。
しかもせっかく中国から企業を誘致したのにセルビア人は雇わず、中国やベトナムの田舎から安い労働力を投入、彼らを劣悪な環境で働かせまくって社会問題になっていたのだとか・・・ヒューィッ!
ソース :大家さんの息子さん& こちらの記事
A factory showed the uglier face of Sino-Serbian partnership
小さい街だし平日だし朝だし、まだ人は少ない。
トイレにいきたいー!なんかショッピングモールっぽいのがあるのでいってみよう。
トイレなかった・・・しかもあのビル、巨大中国雑貨店だった・・・。
仕方ないのでカフェに入り、無事トイレにいけました。ここはかんたんな英語が通じました。
なんだろこれ・・・。
・・・まぁいいか。
さて!!ベンチに座ってさっきのブレクを食べます!もう冷えちゃったけどしかたない。
・・・
・・・
うまーーー!!!!
めちゃうまい!!
これはオススメ!!!
幸せになったところであるきだします。
こんなコッテリしたコンサートの看板をみても、もう驚きません。
メイン広場!
市庁舎、教会、美術館などがあります。
広場を使った写真展示。
のどか。
意を決して教会に入ってみたら、音楽はかかっているもののだーれもいませんでした。
厳粛な空気が心地よい。
ローマ・カトリック大聖堂 Cathedral of St. John of Nepomuk
1758年、ハプスブルグ家のマリア・テレジアの依頼で建てられたカトリック教会。ネポムクのヨハネ(John / Ivan) を祀っています。
天井画がとってもきれい。
ちょっとおもしろい
わりとおもしろ・・・いやいや神聖!とても神聖・・・!
市庁舎。きれい。
国立ズレニャニンミュージアム(Zrenjanin National Museum)
中に入ると客らしい人はだーれもいませんでしたが、スタッフの方が丁寧に対応してくれました。入場料もかからなかった。普段めったに人がこないのか、『ちょっとまってね、今電気つけるから』って電気をつけてくれた部屋もありました。(東欧では結構よくある)
もともとこのビルは1894年、ハンガリー人の設計で建てられた 金融ビル (Financial Palace=金融宮殿) でした。1966年にミュージアムとなって以来、ズレニャニンのあるバナット(Banat)エリアの民族的、歴史的、美術的な作品を所蔵しています。
聖ジョージ(ゲオルグ)のドラゴン、こんな小さくていいんか・・・。
産業革命が起こり、宗教をテーマとした絵画の重要性が下火になっていく中、画家の重要な顧客は貴族や経営者、将校さんとその一族。肖像画がたくさん残っています。
この空間をひとりじめ。楽しい。
英語版の説明もあってかなり助かる。
『The Parade of Banat Spahias before Emperor Franz Joseph Ⅰ 』by Pál Vágó
フランツ・ヨーゼフ1世のブタペストパレードを描いたこの絵がひときわ素晴らしかった。
まるで写真のようなクオリティ。これを描いたパル・ヴァゴ はハンガリー人だそうです。
セルビアを代表する画家、ウロシュ・プレディチ(Uroš Predić)の遺品も。
彫刻もよい
かわいい!!とおもったら・・・
タイトル『孤児たち』
・・・。
そしてこちらの展示!
ヴァラディ家 (Varady Family)というズレニャニンの弁護士&事業家一族がいて、彼らは数々の場で人権運動を行い、多くの人にリスペクトされているというのです。
・ 創始者の父ちゃん
サラエボ事件で逮捕されたセルビア人知識人たちを弁護し、オーストリアの共謀を告発。
戦後はユーゴスラビアのマイノリティ擁護活動。
・ 父ちゃんと息子
第二次大戦そして戦後、ユダヤ人を弁護
・ 孫
セルビアを代表する法学者&ハンガリーアバンギャルド文学の立役者。
紛争直後のユーゴスラビアで法務大臣も務めたそうな・・・。
なんかすごい!でも、大学でユーゴスラビア文学専攻だった大家グランマも知らないようだったのでそこまで有名ではないのかな・・・英語で検索してもあまり情報がでてこないので余計気になってしまう。
さてさて!
なんだかんだ長くなってしまったので後編につなげたいと思います。
読んでくださったみなさま、ありがとうございました!!