滞在日 : 2022年9月26日

セルビア旅行 – ハンガリー式アールヌーボーの街 スボティツァ& パリチ湖 後編

前回の続きです!

市街地に戻ってきました!
しかし・・・どこになにがあるのか全くわからん&調べてこなかったぜ・・・。

大きい街でないことはわかってたので、人の流れをみながら中心地を探してみます。
途中、大きなモニュメントのある公園につきました。

ファシズム犠牲者と倒れた兵士のための慰霊碑
(Monument to Fallen Soldiers and Victims of Fascism)

裏側。1941-1945 なので、第二次大戦ですね。

静かで平和な公園。

天気良いって素晴らしい。

なにやら教会らしきものが。

これどこだっけ・・・調べたけどわからず。後ろにあるのは・・・鳥居??

きれいで落ち着いた町並み。聞いていた通りヨーロッパ感(ハプスブルク感?)つよいです。

かわいいパン屋カフェ!!気になる・・・でもパンって気分じゃないのよ・・・。
ていうかものすごく・・・

ケバブが食べたい!!!

ベルリンで食べたやつほどおいしくないだろうけど、あの甘辛ソースが・・・食べたいいいい!!!

が!

その前にこのかわいい教会 スボティツァシナゴーグ (Subotica Synagogue) に入らねば・・・!

入場料いくらか(約300din?)とられた記憶が・・・。覚えてない。

ちょうど120周年記念コンサートの準備中でメインエリアには入れないそうです。全然OK!

シナゴーグとはユダヤ教の教会で、偶像崇拝はしないのでキリスト像やイコンもありません。通常とってもシンプルな教会なのですが・・・

えっ

めちゃかわいい・・・
おとぎ話の世界のよう・・・。

めちゃかわいいいいいいい

ミラコスタ?!私はディズニーリゾートにいるの!?

階段もかわいいいい

ぜんぶかわいいいいいい

こんな教会初めて!!!

みんな行くべき!

本当に、テーマパークですか?!という内装。
東欧にありがちな『デザインはキレイだけど古くて壁ボロボロ』なんてこともなく、先月オープンしました!ってレベルできれい。

どーん!

改めまして・・・
スボティツァ・シナゴーグは1901-1902頃 オーストリア・ハンガリー帝国下で作られました。なんと欧州2番目の大きさだそうです。かわいすぎるデザインは ハンガリアン・アールヌーボー様式!現在の姿にフルリノベーションしたのは2018年ということで、ピカピカなのもうなづける。

第二次大戦中かなりのユダヤ教会が破壊されてしまったので、今もこんなに立派に残っていうのはすごく貴重。ちなみに一番大きいシナゴーグはハンガリーのプダペストにあるそうで、比較的近いのでそちらも行ってみたい。

お庭もきれい。
ていうかセルビア・・・めちゃポテンシャルあるやん・・・もうちょっとメジャーになってもいいのでは・・・。

やや放心状態で教会を後にします。ていうかお腹すいた・・・。

またくるよー!

Google Mapでケバブ屋らしき店を探したので向かってみます。ただしセルビアではGoogle情報が4割くらいしか信用できません。

謎のミニスタンドがまちのあちこちに。

銅像もあちこちに。

噂に聞いていた通り、町並みがきれい。オーストリアだよ!って言われても納得しそう。
(ちょっと横道にそれるとボロボロの社会主義マンションが並んでますが・・・。)

小さなお店がたくさんならんでます。

公園にきた。メイン広場が近いっぽい。

奥にあるのが市庁舎。ベルギーのブリュッセルなんかもそうですが、『市庁舎』ってその街のシンボルだったりするんですよ。

あっスクロズペカラ・・・!チェーン店のパン屋さん。安くておいしいお店です。

・・・

・・・

ここでいっか!

ケバブまで我慢できず、店内でパンを買いました。席がうまっていたので目の前の公園にすわって食べることに。

パニーニサンドみたいなやつ。味は・・・見たまんまかな。普通においしい。

砂糖の入ってないヨーグルト。砂糖いれたかったな・・・。

のんびり食べていたら、若いお兄さんにカタコトの英語で話しかけられました。アジア人がめずらしかったらしく、『どこから来たの?』と。

日本から、というとすごく喜んでくれて、日本は憧れの国だよ、ノビサドに住んでるの?なにか困ったらなんでも言って!とインスタを交換しました。『これさっき市場で買ったんだ。よかったら・・・』とミニリンゴまでいただきました。

バスの中で出会ったご婦人といい、このお兄さんといい、みんなすごく温かい・・・。スボティツァの人の印象が瀑上がりです。町並みもヨーロッパっぽいし、バスでハンガリーやオーストリアも行けるし、ここに住むのアリかも!

心晴れやかにあるきだします。

ツーリストインフォがありましたが・・・入りづらすぎる・・・ていうかやってるんかこれ・・・。

市庁舎のビルをぐるっとまわります。デザインステキー!

重厚な入り口。15時まで中が見られるらしいけど・・・入れるのかな・・・。

誰も居ない・・・

とおもったら警備員のおっちゃんに『今日は入れない。明日12時のガイドツアーに参加するんだ』と片言の英語?で言われました。残念ですが次回におあずけです。

毎週火曜〜土曜の12時にガイドツアーがあるようです。破格の150 din(約200円)。東欧というか社会主義国だったところは公共の施設がとても安い。

1912年築、こちらもアールヌーボー遺産。

スボティツァにはハンガリー人も住んでいて、以下4つの言葉が話されているそうです。

Serbian = 63,412 (44.80%)
Hungarian = 50,621 (35.76%)
Bunjevac = 6,313 (4.46%)
Croatian = 5,758 (4.07%)

さて、市庁舎をおいだされちゃったので街をふらふらします。

かわいいー。

メイン広場に来ました!平和!きれい!

あっ!!ケバブ的なのあるじゃん!!!おいしそう・・・。
(正確にはギロスというギリシャ風ラップサンド)

あったかいというか暑いくらいなのでカフェもにぎわってます。

またもや謎のスタンド。安ければ1個買い取って商売してみたい。バナナチョコとか・・・?

こちら、市庁舎の裏側。すごいきれい。そして巨大。

メイン銅像。一番高いところにいるのは Jovan Nenadさん。
16世紀、ハンガリー帝国軍の司令官として勤めていましたたが、すぐ近くで起きたオスマン・トルコとの戦いを終え疲弊していたハンガリー帝国を出し抜き(?)セルビア ボイボディナ地域の王なった人だそうです。

よくみると頭にハトのってるんだけどね。

かわいい紋章。市のサービスセンターって書いてある。

地下にトイレがあるけど、入る勇気がない。さっきゴハン食べたし、出すもの出したいな・・・。
(ワタクシ一応女性ですけど、その前に人間ですからね!)

天気がよくて気温もちょうどよくて、気持ちいいーっ

図書館
強そう、そして重そう。

カフェで休みたいなぁ・・・。

いや、カフェいくらでもあるんだけど、ありすぎて決められないというか・・・。

ウィーン市立保険会社。気になる。

子供人形劇場?がありました。

カフェも入ってるっぽいけど入りにくすぎてスルー。

裏側に歩いていくと、スカイモノレール?の看板。こんなプロジェクトあるのかな・・・?

ユーゴスラビアっぽい古い建物が。中はよく見えなかったけど、なにかの競技場?っぽい。

駅にきました!一応プチ鉄なので。


年季の入った駅舎。ボロボロ・・・。

人が誰も居ない。セルビア(というかバルカン圏)の鉄道網はかなりひどくて、2022年3月に開通したベオグラード⇔ノビサド新幹線だけ最先端で、残りはなかなかのシロモノです。
ちょっとおでかけしようかな・・・と試しに電車で移動するルートを調べると、たった100キロの距離なのに3時間かかる見積もりが出てきちゃう。今後少しづつ整備していく気らしいけど、いつになることやら・・・。

電車とまってる。

近くに行く分には問題なさそう。夜行の長距離列車もあるらしいけど、怖くて乗る気になれない。

人がいないのと、寂れまくってるのと、ゴミがすごい。治安は悪くないはずなんだけど、とはいえ夜は近寄りたくない。

昔はもうちょっと利用客がいたのか、カフェの名残っぽいのとか、お店の名残がちらほら。今はガラスが割れ、マジでゴミだらけ。

床は掃除されているし、最低限のメンテナンスはされてます。

外に出ました。きれいになったらまた来るからね。

ホーンテッドマンションのような建物発見。

カフェがありますが・・・天気が曇ってきたことも手伝って謎のオーラ・・・。

窓も壊れてるし・・・

そのすぐ隣に、とーーってもかわいらしいハンガリーアールヌーボー建築!!入れるかな?

なんと Savremena galerija Subotica という 現代アートギャラリー!

the Contemporary Gallery in Subotica
ハンガリー帝国時代の建築家&経営者 Ferenc Reichl さんが自宅兼テナントビルとして建てたもので、なんと隣にあったホーンテッドマンションもセットだったそうです!が、Ferencさんがここに住んだのはわずか4年ほど。事業破綻により競売にかけられました。
戦後、国有ビルとなったこの建物はミュージアムとしてオープンし、1969年から現代アート美術館となったそうです。現代アートなんて、旧ユーゴの中ではかなり珍しかったんじゃないかなぁ。
ていうかさっきの図書館もこの方のデザインでした。

中に入ると・・・誰も居ない

しばらくすると外でお喋りしていたおじさん達がドカドカ入ってきて英語で話しかけられました。

『入場料200din(約250円)だよ。ゆっくりしていってね。』

・・・おじさんここの人だったのか。とても親切でした。

2階では Subotica出身作家 Jelena Grujičić -『Where is our home, really?』

フランスからセルビアに戻り、妻となり母となった自身の変化と、『home』という概念の変化について綴られていました。

いや建物かわいいかよ!!

建築に関する展示も沢山あります。

1階は Mihajlo Vasiljević『Familiar Objects』

1960年代にアメリカへ移住したセルビア人一家の住居に残された、大量のポジフィルムと映像。彼らはなぜ、大切な記録を放置して去ってしまったのか、その後どこへ行き、どうしているのか・・・。私達は縁もゆかりもない彼らの『記録』を通じて、その生活に疑似的に接触する。

この作家さんとても良いので、また何かあったら見に行きたい。

さて、無事にトイレも借りられて ←ギリギリでした 出発!!

海外は道がボコボコなので歩く時かなり気をつけないとつまづきます。

さすがに朝から歩きっぱなしで疲れてきたので、バスが来るまでゆっくりしよう。
途中、中国雑貨店でキッチン用品とか漁ってショッピングもしました。

バスターミナル近くのベーカリーカフェ。ケーキおいしそう!!!
英語は全く通じませんが、おばちゃんがとても優しい。Suboticaかなり好きです。

ピザでかい。1カット170din (約220円)。

カプチーノとケーキ。

ケーキ・・・

おいしくねえええええええ!!

セルビアによくある、砂糖と油の塊 + 人工油脂ホイップのコンボです。
まぁ経験上、こうなることはわかってましたけど。とりあえず甘いのでヨシ!!

Suboticaバスターミナル 入場券 たしか 90din (約120円?) を払って無事にバスに乗れました!

たのしかったー!!!


帰りのバス。

みなさま、長くなりましたが スボティツァに行きたくなりましたか?!
コンパクトでかわいくてのんびりした街ですが、ぜひぜひ行ってみてください。私に連絡もらえたら色々手伝いますー!

読んでいただきありがとうございました!

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