ついに日本を出発しました!↑は乗り継ぎで降り立ったドーハ空港

ドイツの大学に応募してみる4 – 地獄のIELTS 後編 –

IELTS結果用紙
顔さらしてもいいんだけど ↑ の写真が普段の100倍ブス(それなりにショック)なので自主規制

● 前回の記事はこちら

おまたせしました!★ ROAD OF IELTS 7.5 (いやダサい)の続きです★
ていうか今実はドイツに居まして、出国までの数日&到着後の数日が濃すぎてもはやIELTSのことあんまり覚えてません(爆) なんとか書き進めつつリメンバーしてブログをトゥゲザーしたいです★

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1. IELTS 2回目 – 2022年3月

Dead end or turn

大敗と思われた1回目IELTSでまさかのOverall7.0をとってしまった私。海外大学のBachelor(学士)ならこのスコアで十分だったので、このまま受験終了することももちろん考えました。

しかし・・・一番気になっている大学に申込むためには、Writingスコアだけが0.5足りない・・・どうしよう・・・諦めるか・・・再受験するか・・・

・・・そして、お調子者 & 超ポジティブマインドな私(アホとも言う)はこう思ってしまったのです。

あんなにボロボロだった割に 7.0とれるなら、もう一回受けるだけでスコアアップできるんじゃね・・・

ふふふ・・・

そうはドイツが卸さねえ!!!

というわけで、最終的に合計3回受けることになるまでを追っていきましょう。

準備ざんねんすぎるモチベーションとの戦い

ドーハ・ハマド空港。英語に関係する写真がないので、旅の写真を折り込みますぜ

1回目のビギナーズラックですっかり調子にノッてしまった私は、全エリア(Reading/Listening/Writing/Speaking) 6.5以上を出すため2回目の受験を決意!とはいえライティングがネックなので、しっかり準備すべく3月の日程に申込み!

ああああ・・・再び25000円が飛んでいく・・・私の25000円・・・。2回で合計50000円・・・(厳密には53000円くらい)

しかし・・・

やっぱり全然やる気出ない!!!!

前回からほとんど進化していない私は、毎日毎日「今日こそやろう」と言いながら全くやりません!!

さらに前回、Writing以外は6.5以上とれてるもんだから、完全にうぬぼれきって 「Writingだけ準備すりゃいいっしょ〜」とかましてやがったのです・・・

しかし!!

そのWritingすら後回しにしてただダラダラ過ごす日々・・・ああこいつはやばい、やばいよやばいよ

・・・そしてある日、さすがにこれだけ後回しにするには理由があるはずだと気づきます。

コツコツとサンプル問題に取り組んで自分で文章を書くだけなのに、どうしてこんなに苦痛なのか・・・この原因を追求しなければ、私は一生Writingはやらないだろう、と。

IELTSのWritingが嫌いな理由

受験したことない方のために軽く補足すると、IELTS Writingには2つのパートがあり、制限時間60分で両方終わらせる必要があります。

・ Part 1 提示された図・グラフ・工程図説明する (最低 150 words)
・ Part 2 与えられたトピック(社会問題とか)についてエッセイを書く
(最低 350 words)

それぞれ、めちゃめちゃしんどいです・・・得意な人もいるのかもしれんけど・・・私は大嫌い。

ここからは、私がこれらを嫌いな理由をかる〜く説明してみます。

● Part 1

問題文 : The above chart show the results of a survey carried out in Chester in March 2007. The numbers on the left show how many hours per week teenagers spent doing the following activities: going to pubs/discos, watching television, shopping, doing homework, doing sport, watching DVDs and bowling.
ソース元: English in Chester

グラフが適当すぎる

Part1では 折れ線グラフ/棒グラフ/円グラフ/作業工程図など、いろいろな形の「データチャート」が提示され、それをザザッと説明する必要があります。が・・・

仕事で数字を扱っている人がみたら一瞬で「は?」ってなるチャートが多く出てくるのです。

上のサンプルチャートはまだマシですが、全体的にざ〜っくりしたものが多く、細かい数字やトレンドが全然読み取れない。

にもかかわらず受験者は自分で数字を”でっちあげ“て、「AとBのアクティビティを行ったグループには▲▲の傾向がある」とある程度カテゴライズしてみたり、「2003年のアクティビティCは◯時間、全体の■%を占める」のように具体的な数字も伴ってないとといけないんです・・・。

いや元データなんにもないし、サーベイの背景もなんにもわからんし、このチャートだけ見て具体性なんて出せます?!しかも時間に追われながら短時間で!

実際に数字を扱う場ではありえない感じのわかりにくい&状況が謎なものが多く、この適当さが気持ち悪くてしょうがない・・・。

↑のバークレーハウスの動画でも言ってますが、普段数字を読んでる人ほど苦しむらしいです。

グラフが複雑すぎる

1個のグラフに最低4つくらいの要素がまざりあっていて、これを英語にするのめっちゃ大変です。たとえば上のサンプルチャートは以下の要素でできています。

① Chesterで2007年3月に実施されたアンケート
② 2002〜2007の年別データの棒グラフ(Bar chart)
③ 調査対象は十代
④ 縦軸は一週間あたりのアクティビティ実施時間
⑤ 横軸は行ったアクティビティ

ちなみに、IELTS Writingの暗黙のルールとして「Part1の1行目では、必ず問題文を書き直して、違う言葉にパラフレーズしなければいけない」というものがあります。ただこれだけ複雑な要素を短くきれいにまとめるのはとても大変・・・てか、そもそも読み手に伝わるシンプルなグラフにしてくれ・・・

● Part 2

British Council – IELTS Writing

提示されるテーマが大きすぎる

IELTS Liz.comより

Part 2ではいわゆるパラグラフ・ライティングが必須で、与えられたお題に対して持論を展開したり、賛成/反対とその理由を述べたりしないといけません。

例えば↑のサンプル問題。

「いくつかの国では、少数の人が多額の給与を稼いでいます。これが国にとってよいことだと考える人もいれば、政府がある程度コントロールし上限を設けるべきだと言う人もいます。この二つの考えについて論じつつ、あなたの考えを述べなさい」

え・・・むずくね?これを40分以内に書けって?文法バッチリな状態で?え?無理じゃね・・・?日本語でも難しいのに、英語で素敵に論じるなんて無理すぎる・・・ダメ・・・もう嫌・・・。

スキル不足を見せつけられメンタル崩壊

Part 1に比べて、Part2はだだっ広い海原を一人泳がされているような感覚になります。日本語で言いたいことがあったとしても、それを美しい英語にするなんて到底無理。「言いたいことはわかるけど、英語としては間違ってる」文章じゃダメなんですよ。日本語でいう「てにをは」だって間違っちゃいけないし、丁寧語とカジュアル表現が混ざってもNG。

そう・・・普段「英語ができてるつもり」だった私のような雑人間がこういうちゃんとした文章にトライすると、「論理的な展開力」「語彙力」「フォーマルな言い回しの引き出し量」そして「文法知識」の圧倒的不足を容赦なく突きつけられ、ほとんど紙切れ同然のうっすいプライドすらあっさり崩壊させられてしまうのです・・・。

実際、やっとのことで重い腰を上げてサンプル問題にトライしてみると、全く・・・全く!筆が進まない!!きれいな文章を書きあげてバーンとスコアアップしたい・・・という欲に負けて細かいことを気にしすぎるあまり、350語完成させるのにあっという間に2時間も経ってしまうのです・・・。

さらに!

それだけ時間をかけて書いた渾身の文章ですらネイティブ添削にかけると赤ペンまみれ・・・、時間制限を守るためにやむなく文法チェックをスキップしたのに、そんな事情は鑑みないまま修正、修正、修正・・・「こっちの表現のほうが自然だよ」なんて幾多のアドバイスにまみれて、もうオリジナルの文章は全く見えなくなってます。

このままじゃ、いいスコアなんてとれっこない・・・強い焦りと絶望が余計自分を苛立たせます。

でも、なにをどうあがいても、当日は40分(Part1&2で60分)しかないのです。・・・無理です・・・無理なんです・・・

なのでとにかく「間違えまくる前提」で、「ひどい文でもいいから、まず書き終える!ことを目標に取り組む時間が少しでも余ったらそこからパラフレーズ変換&文法チェック!」の戦法でいくのがおすすめです。

私ってば、2回目を受けるまでこれに気づかなかったぜ・・・。

結果・・・色々ナメすぎてました

ドーハ空港、謎のオブジェ。空港内は何もかも高くて、水(エビアン500mL)が1本300円くらい。

さてそんなこんなで相変わらず準備をおろそかにしたまま受験。

結果・・・

はい!!!!全然だめでした!!!!

スコア下がりまくっとる・・・

第一回に比べてかなり受験者が少なくとても快適だったにもかかわらず、問題がやたら難しく感じました。わからない問題が多ければ多いほど気が動転してしまい、さらに集中力をなくしてしまう悪循環・・・。

Listening
しょっぱなから何度も聞き逃し発生!パート3にいたっては頭から話についていけず、ほぼ勘で回答!!!こんなに難しかったっけ?!と動揺オブ動揺。

Reading
こちらもまた「待ってまって、こんなに難しかった・・・?!」時間内でギリギリ全部回答するも、手応えはまったくなし・・・。私ってこんなに英語できなかったんか・・・

Writing
前半があまりにボロボロだったため「全然できてない・・・」というものすごい焦りが頭をぐるぐる。例にもれず尿意さんが下腹部付近でドカスカ暴れはじめているし、60分制限時間がとにかく恐怖で落ち着かない。前回よりは多少落ち着いて取り組めたものの、不安に苛まれたままあっという間に終了。

Speaking
試験官は若めの女性。正直前回とほぼ同じくらいの出来だった気がしたのですが、スコア下がりました・・・彼女の審査基準がちょっと厳しかったんじゃないかと予想。午前中のテストがダメすぎて落ち込んでいたからか・・・わからんけどね。

そしてスコアダウン!!

つまり・・・ナメてました!!!

1回目はやはりビギナーズラックだったのです。

ていうか、前回のスコアがよかったもんだからWriting以外なーんにも準備していなかったんですね・・・。そらダメですね・・・

IELTS 3回目 – 2022年6月

ドーハ機内で配られた衛生セット。アルコールジェルは鞄にいれておくとブニュブニュ出てきます

IELTSと2回の逢瀬を重ねた私でしたが、あまりの苦しさのため、もうこの男のことはキレイサッパリ忘れてしまおうと心に誓いました。一緒に眺めた公式問題集や単語対策本はメルカリに出し、LINEの履歴も思い出の写真も削除。二人でつくったアカウントだって消してしまおう・・・もう二度と会うことはないのだから・・・。

と、思っていたのですが・・・

5月に入り、いよいよ開始したドイツ大学申込み手続きを進めているうちに、ある感情がじわじわ湧き上がってきたのです・・・。

やっぱり・・・もう1回だけ、アイツに会ってみようカナ・・・feat. 西野カナ

気になってる大学に応募できないこと、2回目のスコアが落ちてしまったこと、毎日英語を勉強しているのに、納得の行く受験ができていないこと・・・

急に色々考えはじめてしまって、25000円というお金よりも、自分の気持ちを整理するほうが大事だと思えてきたのです。

ていうか、私こういう時の為に6年間貯金してたんじゃなかった?今使わないでどうするの?たかが25000円よ!他の受験者は10回も20回も受けてらしいし、3回くらい大したことないのよ!!気持ちよく払っちまえばいいじゃない!!!

そんなこんなで、ダメ押しの第3回目を6月に申込んだのでした。
そしてもしこの結果がよければ、ぎりぎり第一希望大学の締切に間に合うのです。

結果

ついに光が・・・!!

通算75000円ものお金がかかってしまったIELTS。

なんと、第3回目は不思議なくらい落ち着いた気持ちで受験することができたのです。合言葉は「記念受験!」・・・そう、これはただの記念だから・・・結果なんてどうでもいい・・・そう思いながら受けたことで、めちゃめちゃいいリラックス効果が・・・!

3回とも同じ会場だったのと、単純にテスト形式に慣れてきたのも大きかったと思います。でも、「ダメでもいいんだ」の気持ちがこんなに人を強くするとは思いませんでした・・・

いや・・・模擬テストだっていっぱいネットにあるんだし、もっと計画的に勉強&準備しとけば・・・

え?聞こえません。

なんか雑音が入りましたが、気にせず結果を発表します!!!!

わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

Writing が 6.5 に届いてる!!!
てか、Overall 7.5 に上がっとる!!!!!

すご!!!記念受験効果すごっっっっ!!!!
そうでした、私なによりプレッシャーに弱いチキンだったんでしたぁぁぁぁ忘れてたぁぁぁぁぁ!!

歓喜の歌 〜もうアイツに会わなくていい〜

なんと21時間も滞在したドーハ空港からサヨナラ出来た時くらい嬉しい・・・涙で霞む上空・・・

今振り返ると、勝因はいくつかあったと思います。

・ 日々の学習
私は「テストのための勉強」が死ぬほど嫌いで、それこそ公式問題集も途中で投げ出すほどでしたが、日々の英語学習はちゃんと続けていました。たとえばIELTSのReading は本当に幅広いテーマから長文が出題されるので、普段からいろんなジャンルの記事を読みまくるのが一番の近道。難しい長文を沢山音読することでSpeaking/Writingにも活かせるし、ListeningはひたすらYoutube教材をがんばれば、ちょっとづつ聞き取れるようになります。

・ Writing形式への慣れ
大嫌いすぎるWritingですが、さすがに半年以上向き合っていると「どっちみち時間足りないんだから、勢いでやるしかねぇ!!」みたいな慣れ感がつかめてきます。めちゃめちゃ苦痛であることは変わらないものの、完成度は考えずにざーっと書く!細かいことは気にしない!のが大切。

・ Speakingへの諦め
自分の個人的なことを話すパートはそこまで問題ないものの、後半のGeneral Questions(一般的にどうなのかを論理的に説明する質問が本当に大嫌い。
例えば 「日本において、子どもの教育はどうあるべきですか」「仕事でお金を稼ぐことはどの程度重要だと考えられていますか」・・・日本語で説明するのも難しいのに、聞かれたその場でスラスラ答えるなんて無理すぎる・・・私はこのパートは最初からできない前提で、他のパートでのスコアアップを狙っていました。

・ やっぱりリラックス
なかなかできないことですが、「どうでもええんじゃ!」という気持ちが人を強くします。25000円のことは忘れて、何度だって受ける!くらいの心意気で臨みましょう。

1回25000円のテストは、もう一度うけると、25000円かかるんです!!」 feat. 進次郎

さぁ、これでようやく私のIELTSの旅が終わりを迎えました。

私は大学申込みの為に渋々受験しましたが、正直全くお勧めしない試験です。試験のために英語が楽しくなくなったら意味ないし、ステップアップしたいタイミングになったら自然と受験することになるので。


Frankfurt am Main 空港!6年ぶり!

さて、冒頭でかるくお伝えした通り、7月6日からドイツに来ています。
6月末まで仕事をしていたため準備がかなりバタバタだったのですが、なんとか辿り着くことができました。出発前に日本で会えなかった皆様、ごめんなさい・・・。

実はこのIELTSブログを書くのにめちゃめちゃ時間がかかっちゃってまして、既にドイツネタが渋滞しまくってます。近いうちに楽しいバケーションの様子をレポートできればと思いますので、もう少しだけお待ちくださいませ。

いつもながら、読んでいただきありがとうございました!

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