ウィーン 中央駅

なんともう2月ですね・・・みなさま、お元気ですか。

さて今回は、

『何のスキルも学歴もないけど、とにかくヨーロッパいきたいんじゃァ!!なんとかならんのかアンポンタンェェェェェィ!!!!』

・・・と脳内で泣き叫び暴れまわるyumenさんをなだめる為、毎夜目を真っ赤にしてリサーチした結果をまとめてみたいとおもいます。意外といろんな選択肢・パターンがあるので、アタイも世界をDiscoverしたぁい!という方は参考にしていただければ。

(ただし法律や制度はコロコロ変わっちゃうので、あくまで参考程度にしてね)

書き始めたら思いの外長くなってしまいそうですが、日本人が海外にいくパターンとして考えられる手段をならべてみます。

まずは前編。

ヨーロッパにいける(かもしれない)選択肢たち 前編

  1. ワーキングホリデー(ワーホリ)
  2. 語学留学
  3. 正規留学
  4. 駐在員
  5. 現地就職
  6. 交換留学
  7. ノマドワーカー
  8. パートナーについていく
  9. ゴールデンビザ (大穴)

もちろん、何を目的に&どれくらい行きたいかによって全然違う事はわかっているのですが、「とりあえずなんでもいいから教えろ!!」という私のような無謀さん★の為にざっと並べてみました。

他にも例えば途上国ボランティアとか、住み込みで有償ベビーシッターする制度(オペア)とかもありますが、全く調べてないので今回は省きます。

1. ワーキングホリデー (ワーホリ)

ウィーンの車内でみたチラシ。Kuhler Almurlaub = 「涼しいアルムの休暇」・・・牛かわいい

メジャーすぎてわざわざ説明するのもどうかと思いつつ、一応。 

ワーキングホリデービザとは…

『ワーホリ協定を結んだ国なら最大1年(国によってはそれ以上)住んでいいよ!仕事見つけて働いてもいいよ!学校いってもいいし、ただ旅行するだけでもいいよ!』

という超太っ腹ビザ。多少の資金証明さえあれば入国・滞在できちゃいます。・・・が、申請できるのは原則30歳まで(※1)・・・!!!!ひどい・・・!

もしこれを見てるあなたがまだ20代なら、ぜひワーホリを選択肢に入れてほしい。理由はいっぱいあるけれど、「知らない国で就労できる権利」って実は結構ハードル高くて、取ろうと思ってとれるもんじゃないんですよ。

ちなみに私は31歳になる誕生日の直前(3日前とか)にドイツワーホリビザを取得して、渡航期限だった3ヶ月後にベルリンへ飛びました。この場合、もう後がない「ギリホリ」なので違う国には行けなかったけど、例えばあなたが25歳なら、1年毎に国を変えて5〜6カ国まわることだってできちゃいます。すごい!すごい!

日本人だとワーホリでオーストラリア(AU)やカナダ(CA)に行く人が結構いて(※2)、特にAUは時給が高く、資金が少なくてもなんとかなる&貯金までできちゃうらしい。

バイトした会社でそのまま就職・・・というケースもあるみたいだし、賢い子は最初の1年語学留学ビザ → 2年目にワーホリで就職先探し!って方法で正式移住につなげていると・・・。
私もギリホリじゃなかったらそうしたかった・・・。
(ドイツはビザ切替ができなかったという記事も見かけるので、事前調査してね)

★注意
自分とまわりの経験談ですが、「ワーホリ帰り=1年遊んでた人」とみられ、帰国後の就職がちょっと大変になる場合があります。日本は長い休暇やGap Yearを許さない文化なので、高い英語力とか、特別なスキルがないと苦労するかもしれません。

帰国時の年齢によっても違うはずですが、私の場合30をとっくに過ぎていたので、出国前の経験を活かす形(本当は違うことがしたかった)でぎりぎり仕事にありつきました。

・・・いや、そもそもこの「年齢によって仕事の見つけやすさが違う」っていう状況こそどうかと思いますけどね!!確かにご年齢が上で、どうにもこうにも頭が固くなっちゃってるピーポーもいますけど!!

もっとアラフォーにチャンスを!ください!(切実)

これからワーホリする皆さん、とりあえず英語は勉強して!!
日本ならちゃんとスキルとして強みになるし、現地就職の可能性も広がるから!

参考: 外務省 ワーキングホリデー制度ページ

※1 アイスランドは26歳
※2 イギリスは年間1000枚しかワーホリビザを発給してくれず、全世界の協定国から応募があるのでかなり倍率高い。ただし当たれば2年滞在できる!物価が高いので資金は結構必要

 ヨーロッパ圏でワーホリできる国 (2022年2月時点)
アイスランドスウェーデンドイツリトアニア
アイルランドスペインノルウェー英国
エストニアスロバキアハンガリーフランス
オーストリアチェコポーランド
オランダデンマークポルトガル

2. 語学留学

ベルリンで住んでたアパート。素敵な中庭がある

ワーホリ記事書いただけで既に息があがってますが、次に語学留学を挙げてみます。
この選択肢のメリットは・・・

年齢関係なし – 何歳でもOK!
国の制限ほぼなし – どの国にも語学学校はあるし、たいていビザが出る
期間の定めなし – 卒業という概念がないので何年でも居られる 

普通の語学学校なら「語学学生ビザ」が取得できるので、お金さえあればいつでも、好きなだけ行けます!デメリットとしては↓かな。

それなりにお金がかかる – たいていの国はバイト禁止
長い休暇はとれない – 当たり前ですがコース期間分のビザしか出ない
現地就職につなげるのはちょっと大変 – 語学できて需要の高いスキル持ってればあるかも

ドイツ以外の国の事情はほとんどわかりませんが、通常、語学学生はバイト禁止です。私の場合20代はほぼフリーターのような状態だったので、どう考えても予算が足りずイギリスは難しかった。天気悪いし。(Radioheadに会いたかった…)

…でも、アートや音楽が盛んでおもしろい街がいい…ウィーン高い…パリ高い…あっ!!ベルリンだ!!Ai Weiwei(※3)もいるし!という流れで行き先を決めました。好きなドイツバンドもいたし、なんとな〜く南欧人よりドイツ人の方が接しやすそうな気がしたし、治安もいいと聞いていたので。

※3 Ai Weiwei 中国出身の現代アーティスト&Activist。パワーすごくてかっこいい。
  今はもうベルリンにはいないらしい
 

あくまで2016年当時ベルリンでの話ですが、語学学校に行ってた時は以下のような生活でした。

平日
 午前 :宿題など、語学学習
 午後 :1時〜4時半ごろまでドイツ語学校で授業
 夕方 :宿題など
 夜  :基本フリー!

■ 土日
 フリー! (いや勉強しろ)

授業時間が短いように見えますが、かなりの量をインプットするので終わった後はへろへろ。宿題+自習してたらあっという間に一日終わる。

ちなみに「行き先がどこであろうと、まずは英語ができなきゃ話にならん!」と思っていた私は渡航前も渡航後も空いた時間を英語学習にあててました。特にヨーロッパの若い子はみんなフツーにしゃべれるので、自分のレベルの低さに何度も落ち込んだものです…。

そもそも現地就職したい場合「英語なんてできて当たり前」だし、日本に帰って必要になるのもドイツ語より断然、英語。今思えばもっと頑張ればよかったな…モラトリアムよろしく余裕ぶっこいてダラダラしてました…反省…

さて費用はというと・・・ドイツ、穴場です。
イギリスで英語の語学学校に行くと最低月800ポンド(12万?)以上しますが、ドイツ語学校なら安いところで月300 EUR以下!英語の学校も結構あるし、なにより生活費がかなり抑えられます。
(ミュンヘンやハンブルクのような大都市は家賃が高いので除外)

■ ベルリンでの生活費 (2016年時点) ※レートは時期によって変わるので超アバウト

・ 家賃 380 EUR (約4万5千円) – 大家さん家族の広いマンションを間借り。光熱費込み。
・ 授業料 250 EUR(約3万円)- クロイツベルクの狭くて安い学校
・ 食費 120 EUR (約1万5千円) – スーパーの食材がとにかく安い。ボリュームすごい
・ 交際費 150 EUR (1万9千円) – クラスメートとご飯に行ったり、美術館行ったり 
・ 雑費 100 EUR (1万2500円) – シャンプー、洗剤、交通費、服など

 合計 1,000 EUR (13万くらい?) 

あれ…こんなに使ってたかな。もうちょっと抑えてた気もするけど、記憶が…
上記のほか、日本の年金や海外医療保険、時々旅行に行く費用もあわせると月15〜16万くらいでしょうか。ロンドンやパリでこの金額は無理だと思います。

ドイツでもかなり田舎の街とか、チェコ/ポーランド/ハンガリーを狙えばもっと抑えられるはずなので、行ってみたい都市 × 語学学校で検索してみてください。

「私は現地語はどうでもいい!英語が学びたい!」って方も、英語の学校はどこにでもあるし英米人はどこにでもいるので、ビザが出て興味のある土地があるなら一考の余地あり。

特に初級〜中級レベルの間はまず基礎力を身につけないと話にならんので、ある程度喋れるようになってからネイティブ環境に行くのもいいと思います。

 …ああっ!まだ書きたいことがたくさんあるけど結構長くなってしまったので次にいきま

↑私が通っていた die Deutschule。一ヶ月246EURからとかなりお得。

さて続いては 正規留学について!!!

…と思ったのですが、ここまでで結構なボリュームになってしまったので記事を分けたいと思います。ワーホリや語学学校は自分で体験したことですが、ここから先は未知の領域。

自分で調べまくって(検索しだすと6時間くらいぶっ続けで調べちゃう性分…)わかったことや、英語でしか書いていない情報なんかもまとめられたらと思ってますので、よかったらまた遊びにきてくださいね。

いつもながら、ここまで読んでくださった辛抱強い皆様に心から感謝です!

ドイツは土地がたいら。うっかり自転車専用道を歩くと見事な罵声をあびることができます。

– 次回へ続く –

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