※当時の記事が消えてしまっていた為、復旧させました (2022年1月7日追記)
ベルリンのアパートに入居した後、語学学校の開始までたっぷり時間があったので初めて旅行へ。
行き先はセルビアの首都・ベオグラード。
「は?どこそれ?何があるの?治安どうなの?」
私も少し前までそう思ってました。ただずっとやってるスカイプ英会話で沢山のセルビア人先生と話す機会があり
彼らの文化や歴史について聞いているうちにいつか行かなくては!と思うようになっていたのです。
時間に余裕があるのも今のうちかなということでチケットポチッ。
ベルリン・テーゲル空港。
実はこの日うっかりシェーネフェルト空港に行っちゃったんです。しかも荷物検査のおじさんに言われるまで気づかず。
「間に合う?タクシー使いなよ」と心配してもらうも、早めに着いて空港をウロウロするつもりで
かなり早く家を出ていたので普通に間に合いました。しかし焦った…アホすぎる。
ルフトハンザですが、短距離だからかLCCみたいな簡素な機内。席は3列×2。
ドイツ人でっかい人多いから男3人並ぶとなかなかの圧迫感。
行きと帰りどちらも乗り継いだので計4回、いづれもCAさんの愛想とサービスが凄くよかった。
フランクフルトはさすが巨大!散策しつつ歩き回る。ベルリンで見なかった日本人(らしきひと)を結構見た。
行きも帰りも出発直前にゲート変更が。念のため確認していたので問題なし。
夜12時頃セルビア着。はやく宿に行きたかったのでATMで現地通貨(ディナール)おろしてすぐ出口へ。
治安は基本とても良いですが、旅行者にふっかけてくるタクシーがいると聞いていたのでWizzAir
(ハンガリーの超格安LCC)の「宿まで直接送ってくれるバス」を予約しておいた。
…が、私が使ったのはWizzじゃなくLufthanza。他に何人くらいバスに乗るのか気になってたのです…
到着出口、「WizzAir」のプレートを持ったおじさん発見。
私「予約した者です。」
運転手「えーと◯◯までの◯◯さんだね。よし!じゃあいこう!荷物持つよ!」
私(…あっ…やっぱり私一人なんだ…)
運転手「はいこれ乗って!」
私(…めっちゃ普通の乗用車やん)「(努めて明るく)これあなたの車?」
運「僕のじゃなくて会社の。うちはタクシー会社じゃないけどWizzairから委託されてるんだよ」
私 (うーん…でも流しのタクシーじゃなくちゃんと航空会社で予約したサービスだし…)
乗る以外の選択肢はない。やや緊張。
結果…めっちゃいい運転手さんだった!!!高速爆走しながらハンドル両手放しでこっちに向いて
笑顔で話してくれて(涙)片言英語ながらセルビアの挨拶とか街のこととか教えてくれた。
日曜の深夜ということで街に全然人も車もいなくてあっと言う間に宿に到着。ドア前まで荷物運んで
「楽しんでね!」と去っていった。チップあげたかったけど両替したてで大きいお札しかなかったのが悔やまれる。
■Wizz Air Airport Transfar Service
http://wizzairporttransfer.com/index.php?src=11&lng=EN
Wizzが就航してる都市ならたいてい使える。11ユーロ。※料金は空港によって変わるようです!
重い荷物運んでもらったり親切な人だったとき用のチップ小銭用意しておくといいかも。
Home Sweet Home 一泊約8ユーロ。
なんとここで4人の日本人に会う。それぞれ世界一周中の3人と、ヨーロッパを巡っている男の子。
ベルリンでも日本人と話す機会なかったのになんでベオグラードで…と混乱しつつ深夜まで話し込む。
翌朝、みんな翌日出発してしまいちょっと寂しい。
この宿、オーナーがとても親切で清潔、規模が小さいせいかロビーもゆったりしててキッチンもあって最高です。
大学生のTくんは夜行列車でモンテネグロ(うろおぼえ)へ行くというので
街ブラとお昼ごはんにつきあってもらった。
決してリッチな国ではないけれど、みんな穏やかでとても親切。
中央駅。
行き先の文字表記が英語と全然違くてどこにいくのか全然わからない。バス乗り場について
インフォメーションの(元)お姉さんに質問したら「ノーイングリッシュ!」って凄まれた。
街中に点在するKIOSKでSimカードを買うも運悪く英語が通じない怖いおばちゃんだったので
設定方法を聞けず宿のお姉さんに手伝ってもらってアクティベート。1Gデータのみプラン
500ディナール(約500円)。ちゃんと調べて探せばもっと安いのもあるはず。まぁいいか。
ケバブ的なファーストフードへ来たが、メニューが読めない。お姉さんやさしい。
指さし注文で巨大チーズハンバーグがはさまったやつを食べる。量が多すぎて半分は夕飯に。
4月から就職というTくん、若さとしっかりさのバランスが絶妙な兄ちゃんで姉さん関心。
ホテルモスクワ 有名らしい。
宿から5分でベオグラードの銀座と呼ばれる歩行者天国入り口。H&Mとかある。
平日昼間だというのにとても賑わっている
どのカフェもほぼ満席。
その先にある公園。
冬はマイナス10度、夏は40度にもなるというセルビア、運良く暖冬で春みたいにポカポカ。
カレメクダン要塞。ローマ帝国支配時に作られ、その後王朝が変わる度に変化をとげたそうな。
お堀的なところで、国技であるテニスのコート。
セルビア出身のすごい有名な選手が居るらしいけど名前わすれた。
ラピュタみたいだ
拷問具。ミュージアムで見れるらしい。
お城ではなくその王政の権威を表す軍事要塞だったらしい
ラピュタかもしれない
川の手前側は古き良き町並みが残る旧市街、川の向こうは高層ビルが並ぶ新市街。
ドナウ川とサバ川の合流する豊かな土地がゆえ、ローマ帝国、オスマン(トルコ)帝国、
オーストリア帝国、ナチスドイツなどあっちこっちの戦争に巻き込まれた悲しい歴史が。
撮影スポット。やっぱりラピュタ(そればっかり)
「このポストカードをどうぞ。子供たちへの寄付として2.5ユーロください」というお兄さんに声を
かけられるも信用する材料がゼロなので断る。また会いたくなくて迂回したらどんでもなく広くて長距離を歩くはめに。
もどってきた!ここからは一人行動。
ハト食べ放題
疲れたので一旦宿へ戻る。入り口、最初ちょっとわかりにくかった。
中庭
レトロなエレベーター。1が2つ、0もあって戸惑う。通常0は日本でいう1階。
再度街へ。
バスとトラムが沢山走っていて、一日券300ディナール(300円)と激安。
ぶらぶら歩くのも楽しかったので今回は買わず。
映画館
地下歩道には小さい雑貨屋や洋服屋が。ドイツに比べて服もお手頃なので色々買ってしまった。
坂が多く、大通りに面したビルの中庭から裏側の街が見下ろせる。
立派な銀行。上にかかってるフラッグが日本語の「オ」に見えるんけど一体なんなんだろ。
旅といえばスーパー!!
なんでも(日本に比べたら)ものすごく安い。ただセルビア人の平均月収は4万くらいらしく
同じだけ働いて4倍位稼げてしまう日本人の感覚で安易に安い安い言っちゃいけないなぁ、とも思ったり。
カポー
ヨーグルトとか果物とかパンを購入。はちみつがちょっとだけほしくて小分けパックを買おうとしたら
中身がもれてベッタベタ。3種類とも全滅。そういうものなのか…諦めてnutella的チョコペーストの
小さいのを購入。ドイツはスーパーで買い物する時絶対袋を持参するか買わないといけないんだけど
セルビアでは袋はタダだし、詰めてくれるところもある。
夜になってきた。知らない街なのでかなりビクビク気を張って歩くも、まったく危険な感じはない。
人通りは絶えないし、暗い道や公園でも女の人一人で普通に歩いてる。これは大丈夫そうだ…。
ということでもう少し散策。つうか7、8時に一人で歩けない街があるとすればそれは相当治安悪い状態だと思う。
が、なにしろ慣れない街なので明るい道を選びます。どっからどうみてもアジア人のよそ者ですし。
昼にも来た中央駅。ここから宿まで5分強。
電車の中で切符チェックするので改札はなし。
臭い、汚い、遅いとセルビア人に大不評の鉄道。が、スリや置き引き、車掌による切符サギさえ
気をつければ安いし便利らしい。(ってそれどうなの)少なくとも女一人であえて乗ろうとは思わない。
なかなか立派な車両。「車窓が落書きだらけで何も見えなかった」と聞いてたけどこれなら乗れそう。
わんわんふらふら
バスのりば。切符を持ってる人しか乗り場に入れないシステム。
野良犬が沢山いてかわいい
触る勇気はない
飼い犬もたくさん
共和国広場。
翌朝、同室だった韓国人の女の子に誘ってもらってフリーウォーキングツアーに参加。
いろんな国から20人くらい居たかな。小雨のぱらつく微妙な天気。
国立博物館は改修中。上のカウンターは再オープンまでの日にちと時間を表示してますが
「市民は誰もこのカウンターを信じてません。中で何かが行われている様子がまったくないからね」と。
かつて様々なアーティストが集った飲み屋街。
ガイドさんのおじいさん手作りラキヤ(セルビア伝統のはちみつ入りブランデー)を振る舞ってくれた!
要所要所立ち止まってたっぷり説明してくれる。英語半分くらいしかわからなかったけど
それでもとても話上手なガイドさんで引き込まれた。
昨日行った要塞のすぐ横に動物園。そういえば昨日「なんか生臭い」って思ったのよね。
銅像の人物と、どうしてこのポーズなのか、この向きでなのか説明してくれたが、
頭のなかで歴史がごちゃごちゃになってて正直あんまり覚えていない。
3時間たっぷりのツアーが終わり解散。「つまらなかったら払わないで!」と言っていたガイドさん
本当に優秀でおもしろかったたのでもちろんみんなでチップを払う。また参加したい。
はと放題
宿でまた休憩して散策。
通称「爆撃通り」NATOの爆撃跡がそのまま残っています。が、実は襲撃の前にこっそり
「これから空爆するから!」と裏通達があったのでNATOによる一般市民の被害は大きくなかったそうな。
…しかし、セルビア人の知人を持ってしまった手前どうしてもセルビア側の目線で物事を見てしまいがち。
アルバニア人と関わったらまた印象が変わるんだろうな。プリティシュナ(コソボ首都)も行ってみたい。
教会
オールドパレス正面
セルビア国会議事堂
ピザ屋さん。ピザとジュースセットで260ディナール(約260円)
でかい!手のひら2つ分以上。そして箱や袋はなくこのまま手渡され焦る。薄くて美味しいので全部食べれた。
最終日!サヴァ教会へ向かいます。
レトロ電車かわいい。
世界最大の正教会大聖堂!
でかい!!!!たぶん伝わらないけど!!!!でかいっす!!
中はとてもシンプル…というかほぼコンクリート打ちっぱなし、しかも一部工事中…調べたら
建造費をすべて寄付でまかなっており1935年の着工からいまだに完成していないんだとか。
天気も悪いし荷物もあるし、早めに空港へ。乗車後に切符を買う。300ディナール。
車窓から景色を楽しむ…ってこのマーク何?割るなってこと??
空港を散策ー♪
が、ここで初めて早くつきすぎたことに気がつく。成田や羽田じゃないのよ。
セルビア随一のニコラ・テスラ空港は鹿児島空港に負けないくらい(ちょっと言い過ぎた)小さいのだ。
でも大丈夫。私、ラウンジ使えるの!というわけでラウンジ初体験。
セルビア料理とフルーツとWifiでなんと3時間近く堪能。さすがに居すぎた。
スーパーで買ったレトルトのセルビア料理、肉が入ってるから検査にひっかかるかも…
と、案の定
「カバンあけて中身みせて」と。素直にと見せたら「なんだ。しまっていいよ」と。よかったよかった。
セルビア、普通に治安もよくてみんな親切だった。お釣りのチョロマカシ的なことする人もいなくて
安心して旅できた。他の街も行きたいし、また気候のいい時にも来れたらいいなー。
(後日スカイプレッスンで会ったセルビア人先生たちに「行ってきたよ」と報告したら
「本当に行く人初めて会った!」と驚きつつも喜んでくれました。)
行き帰りなぜか全部窓際でした。真っ白な雲の海と真っ青な空だけの景色が本当に美しくて
「天国があったらこんな感じかなー」と心底感激した。
オーストリアの山並み。
ミュンヘンからベルリンへ。
なんと日本の団体さんが乗っていて、自動音声で日本語が流れた!不思議なきもち。
完全に余談ですがテーゲルから乗ったこのバス、ハリーポッターの「夜の騎士バス」並の暴走っぷりでおもしろかった。
日本だったら速攻クレーム出てるわ。こっちのひとは「適度にテキトウ、雑に丁寧」で楽しいです。
さて、次はいつ旅行できるかな。