※当時の記事が消えてしまっていた為、復旧させました (2022年1月8日追記)
2年に一度ヨーロッパで開催される現代アートフェスティバルマニフェスタめがけてチューリッヒへ。
マニフェスタは毎回開催地が変わる特殊なイベントなんだけど、前回はロシアのサンクトペテルブルクでした。多分ロシアの方が物価も安くて行きやすかっただろうな…なんで今回スイスなんだ…とかなんとか文句もありつつ、超貧乏低予算で楽しんできました。
出発直前、一緒に住んでいる大家さん(出張やバケーションで色んな国に詳しい)に「チューリッヒの物価どうですか?」
と聞いたところ、一言
「クレイジー」
…と。
「水さえ一本3ユーロ以上するから節約したいなら食べ物はドイツから持って行ったほうが良い。スーツケースの追加費用がかかってでも持っていくほうが得」とアドバイスをもらい恐れおののいた私は早速スーパーで保存の効くパン沢山&常温OKのサラミ、お菓子などを購入。安いチケットなのでキャリーオン荷物のみで水は持ってこれなかったけど、かなり食費を浮かせることができました。
ベルリン テーゲル空港。
今回はLCCじゃなくてハイソなSWISS航空で。長距離便はとてもじゃないけど高くて乗れない。
短距離なので機内は簡素。
飛行機の景色は何度乗っても飽きない。それにしてものどかな土地。
多少遅れたものの1時間ちょっとで到着!
おしゃれな空港。ベルリンにも見習ってほしい。
切符のシステム&自分が行きたいエリアについて全然調べてなかった為券売機でまごまご時間を取られる。ようやく購入したものの、正味10分くらいしか乗らないのに6.4フラン(約640円)するって…どういうことスイス…
ドイツ同様駅に改札はなく、検察が来ない限り切符はチェックされないのでつい魔が差しそうに…
なっちゃだめですよ。罰金8000円とられます。
ヨーロッパは基本「1」と書いてある車両が一等車です。”1号車”ではない。
快適!
さて中央駅?につきました
レダラッハ!
トラムに乗る。
マニフェスタの看板。
どきどき
どーん
Kunsthalle Zürich (クンストハレチューリッヒ=アートホールチューリッヒ)
メイン会場のひとつ。
チケットは3日(72時間)パスが50CHF(約5300円) 高いけど、これがあれば市内中心部のトラムやバスが無料。
館内とってもすいていた。
世界的な金融都市でもあるチューリッヒが舞台ということで今回のメインテーマは
”What people do for money?”
「職業」「働くこと」「稼ぐこと」に絡んだ作品たち。
Chris Burden ”TV Commercial”
メディアがどれだけの利益を貪っているか、大金を使い真実を曲げ名声を「創りだして」いるかを批判するため
かなりのお金をかけて広告枠を買い取ったそうな。かかった金額もCM中に公開してる。
動画があったので載せておきます
Carles Congost ”Simply the best”
QUEENオマージュ部分 笑 消防士の仕事を通して「働くこと=稼ぐ」だけではないことを語る。
チューリッヒの実際の消防署の強力を得て実際の現場で撮影されてた。
階段に書かれたショートストーリーの一遍。
”私はアーティストだ。私は私が得たものを通して自身を表現している。”
アーティストってそもそもなに?という疑問符。
”この学校で君たちは成功する方法を学ぶ。教授たちのひどい失敗を学ぶことによって。”
”アートの理論をなくした者達の島”
いったんお外へ。かっこいい電車。
街が、とてもきれい。ドイツと全然違う(失礼)
Plus 5という、元鋳造工場を改装した施設。かっこいいい
また歩いて、もう一つの作品を見に。
このなかに美術学校が入ってて、作品があるらしい
・・・・が
見つけられず!!!!!
作品番号と壁イラストはあったものの、いくら探しても作品の場所がわからない…
人に聞いても「多分あのへんかな?」程度の返事。
ちなみに私がドイツで使ってるSIMカード、EU圏内はローミングフリーなんですけど
スイスはEUじゃなかった、、、
wifiが見つからずネットがなく、結局あきらめて移動しました。
さっきのKunsthalleに戻り
Guillaume Bijl ”DOGSALON BOBBY”
実際のドッグサロンで展示。
かわいい
ここからバスに乗るはずなんだけど
道がない。
バス停もない…
が、地図は間違いなくここを指している…20分ちかくウロウロした挙句
ふと頭上の高架に気がつく。まさか…
上かよ!!!!!!!!!
知らないよそんなの!ひどいよ!!!
googleMAPは3次元に弱い。
いやぁ快適
あとアナウンスがドイツ語なので(ドイツのドイツ語とはちょっと違うけど)大分安心感ある
Jugendherberge(ユーゲントヘアベアゲ)=ユースホステル バス停に到着
街の中心地ではないけど、静かな環境だし快適そうなのでここにしました。
広い共有スペース。
部屋。(夜撮影)
西ヨーロッパのホステルは大体一泊2000弱〜2500円くらいなんだけど、スイスということで2泊で1万円!それでも
チューリッヒの中で最安レベル…恐ろしい…数日前まで居たルーマニアで一泊千円だったので余計に高く感じる。
が、清潔だし洗面所と広いロッカーついてるしシャワールームもめっちゃ綺麗で広いし、高いだけの価値はある。
さてもう一度でかけます。ナップザックのわんちゃんかわいい。
スイスに来て驚いたことは、みんなが紳士・淑女なこと。ドイツの人はどちらかというと大陸気質、
やや大雑把な振る舞いの人が多いのだけどスイス人はみんな穏やかで気品があって…なんだこの違いは…
スーパーの店員でさえ超さわやかジェントルマンでタトゥーも入ってないよ!
そしてもうひとつ…
スイスのドイツ語全然聞き取れない
買い物するときに言われた金額すらわからない…あとで聞いたところドイツ人でも聞き取れないそうな。
いやーびっくりしました。
街を歩く
きれいな教会。
同じような建物はドイツにいくらでもあるのに、なんだ、何かが違う…
ブルさんもかっこいい
湖!
小道を散策
オペラハウス前広場。
かわいい雑貨屋、おしゃれなカフェ、レストランもいっぱい。が、とんでもなく高いので今回は外食をしません。(涙)
なめてたわーほんとやばいわー
なんでそんなに貧しいのかって…無収入なうえ、その後に3つも旅行を控えていたから。
ここで使うと後が大変。沢山旅できて凄く楽しいけど調子に乗りすぎたな。
次なるメイン会場 Wasserkirche (ヴァッサーキルヒェ=水の教会)
教会内部の窓はジャコメッティの作品らしい(撮り忘れた)
Fernando Sánchez Castillo ” * “
ロンドンのヘッジファンドのせいで致命的な金融危機がもたらされたイタリアの状況と金融市場の危うさを皮肉っている。
EU圏との境界であるチュニジア行きの1フライト全席、162チケットを購入、乗客ゼロのまま飛行機を飛ばすプロジェクト。
Fernando Sánchez Castillo “Pegasus Dance”
ロッテルダムの軍用車が放水しながら美しい求愛のダンスを踊る。政治や宗教の権力を象徴化し批判した作品。
水辺にやってきた
Manifestaの大型人工浮き島。チケットを見せて入場。
製作ドキュメンタリーや映画が上映されていて、鑑賞しながらプールに入れる。
ドライヤー完備
のんびり
遊泳禁止なのに、結構泳いでる人がいた。もちろん注意されていた。
さて宿へ帰る。
スーパーでパンやサラダを買う(高いよう)青山の外資スーパーくらいの価格帯。宿で食べてのんびりしてゆっくり寝ました。